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東京児童協会コラム
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踊りでつながる職員の絆。「肝高」ダンスサークル活動|東京児童協会

東京都内に24の認可保育園と認定こども園を運営する社会福祉法人東京児童協会では、職員同士の交流や自己表現の場として、2013年から職員によるダンスサークル「美らてぃーだ」を結成し、活動をしています。
チーム名である「美らてぃーだ」の由来には、「美ら→美しい」「てぃーだ→太陽」という意味が込められています。
ダンスサークルを結成するきっかけとなった、「肝高阿麻和利(きむたかのあまわり)」は沖縄県うるま市の中高校生が出演している現代版組踊。地元の歴史を学び、自ら表現することで、子どもたちが地域に根ざして、人に尽くせるために色々なことを学ぶ舞台にしたいという思いを大切にしています。
私たち東京児童協会は「子どもたちの未来のため」という思いから始まっています。その志に共感し、法人内でサークルとして立ち上げ、活動を取り入れました。
1回だけの参加でもOK
2013年の発足当初は30名ほどでスタート。当時のメンバーには、現在各園で活躍する園長や主任なども多数含まれていました。
現在の在籍メンバーは25名。女性職員が多くを占めていますが、毎年1〜2名は男性職員も参加しているそうです。
活動は、“所属”というよりも、“参加したいときに自由に参加する”スタイル。1回だけの参加も歓迎されています。
Slackチャンネルでの呼びかけや辞令式でのパフォーマンスを通じて、新しいメンバーの参加が自然と広がっていきます。
サークル活動で広がる横のつながり
普段は月に2回、1時間半ほどの練習を重ね、辞令式や忘年会、実践発表会、新園の開園式、運動会などのイベントでダンスを披露しています。
コロナ禍では活動の場が制限されましたが、その中でも、少人数で練習を重ね、継続してきた職員も少なくありません。
江東区南砂さくら保育園 Nさん(肝高歴4年)
「入ったときは、コロナ禍でほぼ活動ができていなかったので今年が実質活動3年目です。小さい頃からダンスを習っていたので、仕事の後に踊る活動ができるのは良いなと思い参加を決めました。
2年目から全体で活動をするようになり、途中から選抜チームとして新園開園などで踊らせてもらう機会を得ました。やはり舞台で踊る機会がたくさんあると良いなと思います。
コロナ禍の入職で、園に同期がいなかったので、活動を通して横のつながりができたことがよかったなぁと思います」
目黒三田保育園キミトミライト Kさん(肝高歴1年)
「辞令式で初めて肝高を見て、ぜひやってみたいと思いました。ダンス経験はありませんでしたが、体を動かすことが好きなので、今ではとても楽しい趣味の一つになっています」
肝高サークル活動の魅力は、ただ踊るだけではなく、他園の職員と顔を合わせ、つながる機会となることで、全体行事や日常の業務でも「知っている人がいる」という安心感につながっています。
ゆくゆくは、子どもたちも踊れるように
また、園によっては肝高の振付を子ども向けにアレンジし、運動会で一緒に踊るなど、子どもたちとの関わりの中でも活かされています。東京児童協会の理事長は、「肝高を保育活動の一つとして子どもたちにも取り入れていきたい」と語っており、将来的には年長児のソーラン節のように、定番の演目として広がっていくことも視野に活動が続けられています。
沖縄の子どもたちが舞台で堂々と踊る姿に刺激を受けながら、東京の職員たちもまた、自らの表現力を育み、仲間とともに踊る時間を楽しんでいます。肝高は、保育とは少し違った角度から、人とのつながりや自己表現の大切さを伝えてくれる活動となっています。
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