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平成23年4月 岩手県 一関市・釜石市

参加者(園名は当時在籍園)
参加者参加者

 震災が起きてから一か月半経った4月、東北に復興支援に行きました。
「まだ震災の爪痕が深く残る被災地に少しでも元気と笑顔を届けてたい」その想いを胸に東北へ。

 連日メディアに取り上げられている被災地の様子は、テレビで見ていたものとは違う私たちに何かを訴えてくるようなすさまじさがありました。
けれど、訪れた保育園には気丈に保育をする先生方や、素直に受け入れてくれる子どもたち。
また震災後も変わらず保育者になる夢を持って努力する学生のみなさん。
励ましに行ったつもりが逆に沢山のパワーを頂きました。

岩手県一関市 修紅短期大学

 初日に岩手県一関市にある修紅短期大学を訪れました。当法人の職員の中には卒業生も多く親交が深い学校です。
いつも迎えてくださる先生方にお会いできた時には安心しました。
 修紅短期大学では外観を見て少し安心したのですが、いざ中に入ってみると体育館は窓ガラスが全部割れ張り替えた後にまた大きな余震で割れてしまったり、他にも地震の揺れでグランドピアノが動き壁に穴が開くなど…
やはり被害は甚大でした。

 先生方にお話を伺うと、学生のみなさんも心身ともにストレス状態が続き、学校に居るだけでもストレスを感じてしまう人もいるとの事でした。
 保育につながるふれあい遊びなどをみんなで行う中で真剣に話を聞いてくれ、徐々に表情も穏やかになったように感じます。

修紅短期大学

岩手県一関市 赤荻保育園

 2日目の午前中に訪問したのは一関市の赤荻保育園です。
周囲の民家で崩れている所も多く、まだブルーシートを張っている所も多く見られました。
園内もスピーカーが落下したり、また海沿いから山陸へ疎開している子どもたちも登園していました。

赤荻保育園

 子どもたちはうた遊びやふれあい遊びを楽しんでくれました。
コンサートの途中で余震が起き、みんな固まり怯える様子もありましたが、避難経路もきちんと確保され職員の方々の対応に学ぶものがたくさんありました。

岩手県一関市 花泉保育園

 午後は赤荻保育園と同じ一関市の花泉保育園を訪問しました。
内装は崩れ落ちている部分もありましたが、きれいに掃除され保育環境は整備されていました。
みんな真剣に話に聞いてくれ、うた遊びが始まるとかわいい笑顔を見せてくれました。

花泉保育園

岩手県釜石市 釜石保育園

 最後に訪れた釜石保育園は、津波で変わり果てた姿になっていました。
 まずは被災した時の話を先生方からお話を聞かせて頂き、それから子どもたちに向けてコンサートを行いました。
 初めは少し緊張を見せていた子どもたちも、触れ合いあそびや手あそびなどを通して段々と表情もやわらかくなり、先生やお友だちと一緒に楽しく過ごしてくれました。

釜石保育園

被災地を訪ねて…

 「悪夢です。夢であってほしい。」釜石保育園の園長先生が話してくださった最初の言葉です。
夢が覚めたらきっと何事もなかった世界が広がっている。そんなことがあってほしい。
 しかし現実は夢から覚めることはなく、目の前に広がる破壊された町並み。そして目の前に崩壊した保育園。地震発生後、津波がくる30分前までは私たちの園と同じように、普通の保育園の光景があったんです。
地震発生後、津波を知らせるサイレンが鳴り響き、子どもたちと職員で必死に高台に逃げたそうです。
全員が逃げて数分後、保育園は水の中に。目の前でたくさんの人が流される光景は・・・
 被災地の保育園に聞いてみると、物資は揃いはじめているが子どもたちの心のケアが欲しいという要望があり、今回の派遣となりました。
私たちは今後の園の防災対策を検討する材料として被災された園でのお話を聞き、御礼に元気と笑顔を少しでも増やすため精一杯うたいました。帰り際、各園で「また来てね!」と見送られ・・・

 復興支援は一度行って終わりではなく、何度も足を運び少しでも被災地の方々の想いを受け止めていくことが大切です。1日でも早く心から笑い合えるその日まで、これから復興していく東北を近くで見ていきたいです。
子どもたちの「また来てね!」の声に応えるために。

 今回関わってくださった方、後押しをしてくださった方、たくさんの方々に感謝申し上げます。
東京児童協会はこれからも東北を応援し、継続して支援し続けます。