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保育の現場で制作するデジタルコンテンツを紹介|東京児童協会デジタルコンテンツ部・後編

保育の現場で制作するデジタルコンテンツを紹介|東京児童協会デジタルコンテンツ部・後編

東京都内に24の認可保育園と認定こども園を運営する社会福祉法人 東京児童協会は、少子化が進む中‟選ばれる保育園”になるために、保育園の運営、活動だけではなく、保育園施設の中にもさまざまな工夫をしています。

そのひとつとなるのがデジタルコンテンツ。法人の中には、企画、マネジメント、制作を担当するデジタルコンテンツ部があります。

「24施設もの保育の現場を持ち、実際に子どもたちと接し、子どもをとりまく環境の変化をつぶさに見ている我々にしか作れないデジタルコンテンツがあります」。

この記事ではデジタルコンテンツ部が制作している法人オリジナルのコンテンツをご紹介します。

 

デジタルコンテンツ部の制作の裏側はこちらから

保育の現場からより効果的なコンテンツを制作|東京児童協会デジタルコンテンツ部・前編

昭和こども園「HelloWorld」

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設置場所:昭和こども園
壁面に設置されたインタラクティブなコンテンツ

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エントランスでは、幸福を運ぶとされるツバメが園児たちの登園を出迎え、移り変わる新しい世界へ誘います。

玄関壁面のインタラクティブウォールは曜日ごとに世界が移り変わる仕組みを導入しています。

月曜日:お花の世界 火曜日:化石の世界 水曜日:水の世界 木曜日:キノコの世界 金曜日:お菓子の世界。それぞれの世界に、「見る、触る」など子どもたちの動きに反応する特別なインタラクションをデジタルで再現することで、毎日の中に特別な体験が生まれるように制作しています。

かさい発みらい行きほいくえん「InteractiveOcean」

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設置場所:かさい発みらい行ほいくえん
壁面に設置されたタッチコンテンツ

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大きなビジョンを生かした海中タッチコンテンツ。タッチした場所に「光るエサ」を撒くことで、小魚達が集まってきます。

地域に「親水」というテーマがある「かさい発みらい行きほいくえん」なので、「海」をテーマにしたコンテンツを制作しました。

かさい発みらい行きほいくえん「さわって遊べる!きせつのえほん」

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設置場所:かさい発みらい行ほいくえん
壁面に設置され季節ごとに変化するタッチコンテンツ

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季節のうつろいや保育園の行事に合わせて、子どもたちが楽しく触れて遊べるオリジナルコンテンツ

当初は行事の際に静止画を投影する簡単な演出を行っていましたが
これが予想以上に好評だったため、季節の移り変わりや園の行事に合わせてインタラクティブに楽しめるコンテンツへと発展させました。

壁一面にLEDパネル設置し、その月に合わせたテーマでタッチコンテンツを作っています。例えば11月はイモ掘りで、さつまいもだけでなく、秋の地中で見られる生き物たちも登場させました。季節に関連した要素を取り入れることで、遊びながら学べる工夫を施しています。

保育園の雰囲気に自然に溶け込むよう、絵本のようなビジュアルデザインを採用しています。

学び処世田谷保育屋敷わびさびあそび「インタラクティブ鶯張り廊下」

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設置場所:学び処世田谷保育屋敷わびさびあそび

廊下に設置された音コンテンツ

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「学び処世田谷保育屋敷わびさびあそび」は、世田谷城址の横に施設があるので、武家屋敷風のテーマ。子どもたちが楽しみながら季節や歴史を学べるよう、音と映像をメインにした2つのコンテンツがあります。

1つ目が鶯張り廊下からインスピレーションを得た、日本の伝統を感じさせる音コンテンツ。廊下を行き来する子どもたちの動きに合わせて、琴や鼓の音色、そして自然の調べが響き渡り、和の情緒豊かな空間を創り出します。

学び処世田谷保育屋敷わびさびあそび「LED お堀のコンテンツ」

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設置場所:学び処世田谷保育屋敷わびさびあそび
アプローチに設置された音コンテンツ

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2つ目が入り口のアプローチに設置した、人の動きに応じて映像と音のコンテンツです。お堀をイメージした空間を演出。水中を泳ぐ鯉や蛙たちが、来園者の動きに反応して泳ぎ方を変え、それに合わせて水音も変化する、インタラクティブな仕掛けです。

文字コンテンツ「あ~わ」

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文字コンテンツ
文字や言葉に親しむ機会を増やし、子どもたちの語彙力と読解力を育むことを目指した学習コンテンツ

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文字コンテンツ「あ~わ」』は、画面に浮かぶ泡をタッチすると、その泡に書かれたひらがなで始まる言葉が、イラストと音声で表示されます

むかしから存在する『ひらがな表』を現代的な形へと進化させることをコンセプトに、コンテンツを企画。

『ん』と『を』を除くひらがな『あ』~『わ』を使用する特性を活かし、『泡』という要素を組み合わせる遊び方を考案しました。 文字に不慣れな子どもでも楽しめるよう、音声での読み上げも実装。 誰もが直感的に遊べるコンテンツを目指しました。

ペイントコンテンツ「くっつく!さいぼうブラシ」

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ペイントコンテンツ
自分だけのブラシを作成し、そのブラシに設定された色で描くコンテンツ

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ひとふでがきの線(カタチ)が生き物に変化し、それらを組み合わせることで新しい色とカタチの生き物が誕生するコンテンツ

ひとふでがきで描いたカタチでさいぼう(生き物)をつくり、さいぼう同士をくっつけると、勝手に動き回ります。

タッチディスプレイを活用した初めての開発プロジェクトとして、独自のペイントコンテンツの制作をスタートしました。

複数人での同時ペイントは、各自が好みの色を自由に使用することが技術的に困難でした。
そこで、独自のアプローチとして『自分だけのブラシを作成し、そのブラシに設定された色で描く』という新しいコンセプトを考案しました。

デジタルコンテンツ部 開発の裏側

東京児童協会では保育現場の視点から「デジタルコンテンツを通して子どもたちが関心を持つこと、提供できる体験とは何か?」を考え、コンテンツを制作と検証を行っています。
開発の裏側について紹介した記事もあわせてご覧ください

保育の現場からより効果的なコンテンツを制作|東京児童協会デジタルコンテンツ部・前編

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