社会福祉法人 東京児童協会

Column

  • コラボイベント
  • 地域交流
  • 夢を育む

企業コラボ対談~子ども達に夢を届ける~ | ポワン・エ・リーニュ×東京児童協会

企業コラボ対談~子ども達に夢を届ける~ | ポワン・エ・リーニュ×東京児童協会

東京都内に24の認可保育園と認定こども園を運営する社会福祉法人 東京児童協会では、保育の現場と企業・識者がつながることで、子どもたちへより質の高い体験価値を与えることができると考えています。

今回は、11月に開催したポワン・エ・リーニュ×昭和こども園で開催された、パン工房見学とパン作り体験について、ポワン・エ・リーニュの柏木さんと、昭和こども園の岩本園長、東京児童協会の広報である有金さんの3人に語っていただきました。

未来の子どもたちにできること

――ポワン・エ・リーニュさんのパン工房見学がスタートしたきっかけを教えてください。

岩本園長:昭和こども園は東京駅の目の前にあります。他の園のような園庭がないため、この環境を活かして近くにあるお店や小学校との関わりを持ちたいと思いました。そこで、私からポワン・エ・リーニュさんにお声がけさせていただいたんです。

柏木さん:八重洲店は、ミッドタウンの本館に小学校、我々の店舗の2階と3階には昭和こども園が入るということを事前に聞いていたので、“未来の子どもたちにできること”をコンセプトにしています。今回の取り組みは、我々もやりたいと思っていたことだったので、ご提案を受けたときはとてもうれしかったです。

岩本園長:店長さんが窓口になってくださったのですが、お話に行ったらすぐにお引き受けいただけて、こちらこそ本当にうれしく思いました。

柏木さん:彼もお子さんが2人いらっしゃるので、そういう機会があったら良いなと考えていたようです。

有金さん:子どもたちがパンをこねるところに踏み台を用意してくださっていたりして、細かく考えてくださっているのがわかりました。子どもたちを迎えてくだるための準備は大変でしたか?

柏木さん:1回目は、安全安心の徹底をした上で不都合があれば次のときに改善しようという感じで走りながら考えました。2回目の今回は、1回目のときに感じた「もっと、こうしてみよう」が活かせたと思います。とは言え、1回目から園長先生の方で我々のやりやすい時間を考慮してくださったので、大変と感じることはあまりなかったです。

岩本園長:お店がガラス張りになっているので、外を歩く方々がにこやかに見ていかれるんですよね。本当にあたたかい時間だなぁと。園の下にあるパン屋さんと連携をとって子どもたちのためにイベントが開催できるということが幸せだなと思いました。

地域とのつながりを大前提に

――スタッフのみなさんもみなさん優しく子どもたちと接してくださったのが印象的でした。

柏木さん:八重洲店のスタッフから届いた日報を見ると、「やってよかった」「楽しかった」というコメントがたくさんありました。今回、パン作りを教えた高梨さんはお子さんが生まれて、5月に育休から戻ってきてくれたところなんです。弊社は男性の育休取得率が高いんです。

有金さん:すごいですね。男性が育児休暇を取りやすい環境が作れている会社は素晴らしいです。

柏木さん:僕は、育休は仕組み作りにうまく使えると思っています。もちろん、一瞬困ることはありますが、この人がいなくなった時にどう引き継がなきゃいけないということが明確になるので、「育休を取ってください」と積極的に伝えています。結果、スタッフのレベルも上がるし、仕組みになるし、お子さんのために集中できるし、奥さんのフォローもできるし良いことばかりです。

岩本園長:ポワン・エ・リーニュさんのようなお店が近くにあって、このような取り組みができること感謝しています。私たち東京児童協会の理念に、「夢を育む」というのがあります。おままごとでパン屋さんやケーキ屋さんになって遊んでいますが、実際にそのお仕事を見せていただくことが、子どもたちの夢を育むことに繋がる体験になると思います。

柏木さん:我々従業員のメッセージに、『100年続くお店を作ろう』というものがあります。100年続くためには、地域との繋がりが大前提です。八重洲店は、小学校、保育園が隣接していてお子さんが多い場所になるということだったので、食文化を子どもたちに感じてもらえるように、店舗入り口に製粉機を置き、小麦を育てる農家さんとパンを作る我々、食べるお客さまが分断しないようにオープンキッチンにしてあるんです。

有金さん:お店の作りからすでに子どもたちのことを考えて作られているんですね。そして、今回子どもたちに素敵なプレゼントをいただき、ありがとうございました。

柏木さん:いえいえ。あのカッティングボードは、丸の内のテーブルをリニューアルするときにお願いした和歌山の伝統工芸士、東福太郎さんのものです。八重出店にいらしたときに、昨年のパン作り体験のときの写真を見て、「これはなんですか?」と聞かれたので、「今年ももうすぐやるんですよ」と話したら、「ぜひ何か協力させてほしい」ということでカッティングボードを仕入れさせていただきました。

岩本園長:本当に素敵な贈り物をいただいて、ありがとうございました。特別な卒園の記念品のように子どもたちも保護者のみなさんも喜んでいました。

柏木さん:八重洲店の入り口に置いてあるアグリシステムの小麦粉パッケージには、“未来の子どもたちのために”と書いてあります。うちが仕入れている製粉会社さんも同じ思いなんです。子どもたちが、このパッケージのメッセージを目にすることがあるかわかりませんが、ポワン・エ・リーニュ八重洲店にいらっしゃった際は、ぜひ入り口からそのメッセージを受け取っていただけたらと思います。

岩本園長:来年もぜひ、よろしくお願いします。

コラボ企業のご紹介

POINT ET LIGNE ポワン・エ・リーニュ

フランス語で「点と線」をあらわす“ポワン エ リーニュ”。 東京の起点から、世界という線へ、 MADE IN TOKYOのパンのおいしさを発信したい、そんな願いをこめました。追求したのは、 軽くてもなお芳醇なテイストと香りを持つ完全オリジナルのパン。 日本の風土に合わせた独自の 製法により、石臼で自家製粉した小麦、厳選した素材を自家ブレンドし、オールスクラッチでひとつ ひとつ丁寧に焼き上げています。ここからはじまる新しいスタイルの提案をぜひお楽しみください。

関連記事

ポワン・エ・リーニュさんのパン工房見学レポートはこちら

「ポワン・エ・リーニュで工房見学とパン作り体験を!」

一覧へ戻る