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「子どもと関わる仕事がしたい」その想いの先へ。高校生が保育の現場で見つけたもの|大和東保育園

「子どもと関わる仕事がしたい」その想いの先へ。高校生が保育の現場で見つけたもの|大和東保育園

保育の仕事に興味を持つきっかけは、人それぞれ。学校で仕事内容や学びを知ることもあれば、実際の子どもたちや保育者の姿に触れ、初めてその魅力に気づくこともあります。

東京都内に24の認可保育園・認定こども園を運営する社会福祉法人 東京児童協会では、複数の養成校と協力し、高校生が保育の仕事と進学後の学びを知る「園内学校説明会」を開催しています。

養成校と園が一緒に「保育への入口」をひらき、未来の保育士を増やしていくことは、この取り組みの大切な目的の一つです。

今回は、大和東保育園と東京保育専門学校が開催した園内学校説明会をレポートします。保育士を目指している人にも、まだ進路を決めていない人にも、子どもたちと過ごした一日から新しい発見が生まれました。

保育の仕事を、もっと身近に感じてもらうために

「保育士」という職業名を知ることと、保育の仕事を具体的に思い描けることは同じではありません。

仕事内容や資格取得までの道のりを聞くだけでは、目の前の子どもに合わせて関わり方を変える難しさや、その中にある面白さまでは、なかなか想像できないからです。

 

園内学校説明会では、子どもたちがいつものように遊び、保育者がその姿を見守り、必要に応じて声をかける。高校生もその時間の中に加わり、子どもたちと自然に言葉を交わしたり、一緒に遊んだりしながら、園で流れている時間を体感します。

その体験を通して、「学ぶこと」と「働くこと」が一つにつながっていきます。

子どもの中に入って初めて見えたこと

園にやってきた高校生たちを待っていたのは、元気いっぱいの子どもたち。

最初は少し圧倒されながらも、一緒に遊ぶうちに、高校生たちの表情も少しずつやわらいでいきました。

一方で、実際に関わってみると、「子どもと遊ぶ」だけでは見えてこなかった難しさにも出会います。

「一人の子の話を聞いていると、今度は違う子が来て、一人ひとりに目を向けるのが難しいと感じました」

子ども同士のけんかにどう寄り添えばよいのか、戸惑った高校生もいました。

その一方で、2歳児が自分で考えながら活動する姿や、異年齢で過ごす中で年上の子が年下の子を自然に気遣う姿に、「思っていたより、いろいろなことができる」と驚く場面も。

実際の子どもと出会ったことで、それまで持っていたイメージが少しずつ変わっていきます。

そして、その戸惑いや驚きは、

「子どもの心理について、もっと深く学んでみたい」

という新しい興味にもつながっていました。

「毎年、同じ4月は一度もなかった」

この日、特に印象に残ったのが、大和東保育園の園長の言葉です。

「30年以上保育をしてきたけれど、毎年、同じ4月は一度もなかった」

同じ園、同じ年齢のクラスでも、そこにいる子どもが違えば、必要な関わりも変わります。

去年うまくいったことが、今年も同じようにうまくいくとは限らない。だからこそ保育者は、目の前の子どもを見て、考え続けます。

30年以上、現場で子どもたちと向き合ってきたからこそのこの言葉には、保育という仕事の難しさと面白さの両方が表れているように感じます。

高校生たちがこの日感じた「一人ひとりに目を向ける難しさ」も、まさにその入り口だったのかもしれません。

園長はもう一つ、高校生たちにこんな言葉を伝えました。

「まだ何も決めなくていい時期に、いろいろな選択肢を体験することが心の栄養になる」

今回の目的は、「保育士になろう」と決めてもらうことではありません。

実際に見て、触れて、感じてみる。その経験を、自分の未来を考える材料の一つにしてほしい。

そんな思いが込められています。

養成校と保育現場が、一緒につくる「保育への入口」

今回の機会は、保育者を育てる東京保育専門学校と、日々子どもたちと向き合う大和東保育園が協力することで実現しました。

高校生にとって、「保育士」という職業名を知ることと、実際の仕事をイメージできることは同じではありません。

子どもたちと出会い、現場で働く保育者の言葉を聞き、保育を学んでいる学生とも話してみる。

養成校と保育現場が一緒になることで、「学ぶこと」と「働くこと」の両方を、より具体的に感じられる機会になります。

保育士を目指すと決めてからではなく、まだ進路を考えている途中だからこそ、こうした場所に足を運んでもらう。

それも、若い世代と保育をつなぐ一つの方法です。

保育の現場を、若い世代にひらく

この日、高校生たちが持ち帰ったのは、「保育士になりたい」という答えだけではありませんでした。

「一人ひとりに目を向けるのは難しい」

「子どものことをもっと知りたい」

「心理についてもっと学びたい」

実際に子どもたちの中に入ったからこそ、新しい発見や問いが生まれました。

保育の現場には、来てみなければわからないことがあります。

だからこそ東京児童協会では、今回の東京保育専門学校との取り組みに限らず、さまざまな養成校と園内学校説明会を行っています。

保育を学ぶ学生の実習だけでなく、中学生の職場体験や高校生の体験など、若い世代が実際の保育に触れられる機会が、保育への関心を育てる小さな種になるかもしれない。

答えを急がず、まずは本物に触れてみる。

東京児童協会はこれからも、養成校をはじめ、保育に関わる皆さまと力を合わせながら、保育の現場を若い世代へひらいていきます。

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