R5年８月園だより

いつの間にか蝉の声が聞こえ始め、季節はすっかり夏になりました。園庭やテラス、屋上で水遊びをする子どもたちの声は蝉の声に負けないほど賑やかです。日中は暑く、午後になるとゲリラ豪雨や夕立が発生するなど、1日のなかでも、気温や湿度の変動も予想されます。子どもたちが快適に心地よく過ごせるよう、健康管理に努め、園内環境を整えていきます。ご家庭でも、夏の休暇中などは、活動と休息のバランスをとりながら、病気や事故のないようお過ごしください。

【夏祭りのご参加、ありがとうございました】

今年の夏祭りは、保護者の方にもご参加いただき「縁日」をテーマにしたブースをお子さんと一緒に周っていただきました。コロナ禍で「お祭り」という経験が初めてのお子さんもいたと思います。様々なブースを体験したり盆踊りに参加したりしながら「夏祭り・縁日」という、日本の伝統的行事の雰囲気を楽しむことができ、また、今回は、本園と分園合同で開催しており、これまでかかわることのなかった友だちや職員との出会いに繋がっていましたら嬉しく思います。積み重ねた貴重な体験は、かけがえのない思い出になります。行事を通して保護者の方に、私たちの教育保育への思いをお伝えするとともに、今後も子どもたちの新しい力を引き出す機会を作っていきたいと思います。

後日、夏祭りの余韻を楽しむために、玄関に写真ブースで使用した「縁日の屋台」を展示しました。子どもたちに「りんご飴を持ち帰りたかった」という想いがあることを保護者の方からうかがい、りんご飴を一緒に作りました。そして、完成したりんご飴を使ってやり取りする子どもたちの様子を見て、ごっこ遊びができるようにお金を作り「縁日ごっこ」を楽しみました。これからも子どもたちの意欲を尊重し環境を整え「もっと、やりたい」という意欲を高めていきます。

【災害時に備えて】

こども園では、毎月、火災、地震、水害などの災害に備えて、保育者と子どもたちが命を守る行動を一緒に確かめるため、避難訓練を実施しています。災害は、いつ発生するかわかりません。様々な災害を想定して、毎月訓練を行い、状況に合わせた避難行動をとっています。

９月１日は、防災の日に合わせて、年に一度、保護者の方にも必ず参加していただく引き取り訓練を実施します。この機会に保護者の皆さまにも、災害時を想定して、安全に園までお迎えに来られるよう、ルートの確認や、第三者の方のお迎えの調整など、ご確認ください。当園では、kindyの保護者へのお知らせにて、緊急連絡をいたします。園では連絡が伝わっているかどうか、既読確認を行っております。通知を受け取り確認されましたら、必ず、既読ボタンを押して確認の旨をお知らせください。

８月の行事予定
日	曜	内容	対象	撮影日
７	月	身体測定	０歳.１歳	〇
８	火	身体測定	2歳.3歳
９	水	避難訓練	全園児
25	金	誕生会	全園児	〇
29	火		全園児	〇

これなんだろう？？　　あひる組（0歳児）

新しい友だちを1名迎え、あひる組は8名になりました。午前中の気温が上昇する前の短い時間で、あひる組前のテラスで感触遊びをしています。スポンジで形を作った魚やくらげをたらいに入れると「お！」という表情で側までやってきます。魚を持ち上げてみたり、掴んでみたり、スポンジの感触と水しぶきに「キャッキャ」と嬉しそうな声をあげ思い思いに楽しんでいました。

暑さ指数が高い日は、室内で感触遊びとして夏野菜スタンプや氷遊びを行いました。園で採れたトマトやピーマン等の夏野菜を使って、野菜や絵の具に触れ様々な模様を画用紙に押しています。トマトを手にすると、断面を不思議そうな表情で見つめ、そっと触れていました。また「ぽんぽんぽん」という保育者の声にあわせてピーマンを持った手を動かし、嬉しそうな表情を見せてくれます。夏野菜を握ったまま、絵の具のついた手で画用紙に色をつけて、カラフルな模様をつくって表現遊びを楽しみました。小さなたらいにたくさん氷を入れて冷たさに驚いたり、床を滑らせたり、氷を入れた容器を振ってカラカラする音を楽しんだりと夢中になって遊ぶ姿がありました。

今月も様々な素材に触れる夏の遊びを活動に取り入れながら「もっと、いろいろな物に触りたい」という好奇心を育んでいきたいと思います。

～クラスNO.１～

　人気の絵本『れいぞうこ』

子どもたちの背丈と同じくらいの高さの大型絵本です。保育者が読み始めると、みんな集まってきます。興味のある絵を指差し「これなあに？」と言っているような表情で保育者の顔を見てい

ます。「いちごさんだね」という保育者の声にうなづき、嬉しそうな表情を見せてくれます。絵本を楽しみながら、様々な言葉に触れ、言葉の認識につなげていきたいと思います。

〈8月のねらい〉

・沐浴や清拭をしてもらい気持ちよく過ごす。

・水遊びや様々な素材の感触遊びを楽しむ。

ペタペタ、楽しいね　　うさぎ組（1歳児）

厳しい暑さが続いていますが、子どもたちはテラスで色水遊びや水風船をして水に触れたり、絵の具や氷、泡など様々な素材に触れる感触遊びを行ったりしています。氷遊びでは、指先で、そっと触りながら「つめたい～」と伝えたり、溶けてしまった氷の様子に「あ～あ」と残念そうな声を発したり、感じたことを言葉にしようとする姿が見られています。

絵の具遊びでは野菜やスポンジ、紙コップなど様々な素材を使ってスタンプ遊びをしました。絵の具が画用紙に付く様子を「ぺたぺた」と声にも出して、表現しています。夏野菜スタンプを行った際には、保育者が「やさいぺたぺたしよう」と声をかけると子どもたちは「にんじん！とまと！」と知っている野菜の名前を言いながら、スタンプを押していました。出来上がった模様を嬉しそうに、保育者に見せ「きれいだね」「たのしかったね」と保育者とのやりとりも楽しんでいます。スタンプを押すと、色や形がつくことや「あか」「あお」「みどり」と色の違いに気がついたり、力加減を変えてみたりする等、子どもたちはたくさんのことを発見しました。これからも、子どもたちが様々な素材に興味、関心をもてる活動を行い、一人ひとりの発見や表現を共感、共有して寄り添いながらかかわっていきます。

～今月のエピソード～

　『電車遊びたのしいな』

乗り物が大好きな子どもたちは、室内遊びでも、汽車やトミカを走らせ、遊んでいます。電車や汽車が走る線路を作る際には、保育者と一緒に長い線路や丸い線路を作り、できた線路の上で「ガタゴト、ガタゴト」と電車が走る様子等、イメージを広げながら楽しんでいます。

〈８月のねらい〉

・十分に休息をとり、暑い時期を快適に過ごせるようにする。

・保育士等や友だちと一緒に夏の遊びを楽しむ。

野菜スタンプで何ができたかな？　　ひよこ組（2歳児）

猛暑が続いていますが、暑さが和らいだ時には園庭や屋上に出て夏野菜や花に水をあげています。きゅうりやなすが少しずつ大きくなっていく様子を見て「もっとおおきくなるかな」「あかくなったね」と生長を楽しみにしている姿がありました。たくさんの夏野菜を自分たちで収穫し、食べるだけではなくスタンプにして野菜の特徴に触れる機会を設けました。保育者が子どもたちの目の前で夏野菜を切り、断面を見せると「つぶつぶがみえるよ」「きらきらぼしだね」と顔を近づけてまじまじと観察し、断面に絵の具をつけて画用紙に押すと、夏野菜の種類によって形が異なることに気づき、新しい発見を楽しんでいました。小さなオクラや細いキュウリを目や口に見立てて「おかおになったよ」という一人の子の言葉をきっかけに、他の子も、ピーマンを口にしたり、大きなナスで動物の耳に見立てたりし、次々と動物の顔を表現していました。満足するまで集中して取り組み、縦に切ったオクラの細長い形が目になったり、トマトを鼻にしたりと子どもたちの自由な発想で表された動物の顔は個性豊かでとても可愛い作品になりました。今月も様々な素材を取り入れた活動を行い、子どもたちの気づきを遊びに広げていけるように環境を整えていきます。

～クラスNO.1～

『魚釣り』

夏祭りの翌週は、保護者と一緒に体験した魚釣りやヨーヨー釣りが「たのしかった」と夏祭りの話題で盛り上がりました。保育者が一緒に釣り堀を作り、子どもたちは魚釣り競争を始めました。釣りやすい場所を探しながら、釣った魚をバケツに入れ、友だちと大きさ比べをしたり、数を数えたり、釣り堀は大盛況でした。

〈８月のねらい〉

・暑い夏を元気に快適に過ごす。

・様々な素材の感触を味わいながら、夏の遊びを楽しむ。

やさい、たくさんとれたよ！　　はな組（3歳児）

育てていた夏野菜が大きく実り、ついに収穫することができました。昨年も夏野菜を収穫することは経験していますが、自分で苗を植え、毎日、水やりをしながら生長を見守ることは初めてでした。小さな苗から少しずつ葉が出て、実がつく様子を観察する子どもたちの表情は、真剣そのものでした。大きく実ったトマトやきゅうり、ナスなどの夏野菜が落ちて潰れてしまわないように、そっと手で支えながら「こんなにおおきいの、とれた！」と嬉しそうに友だちや保育者へ見せていました。一つ一つ収穫するなかで夏野菜によって大きさや重さが違うことに気づき、触って感じたことを互いに伝え合っています。夏野菜の世話や観察をして生長を喜び、友だちや保育者、栄養士と共有することを通じて、自分で収穫する達成感を味わいました。大きなおうちの食育では３つの「しょく」＝「植える植(しょく)」「触れる触(しょく)」「食べる食(しょく)」を大切にしています。「植える植(しょく)」「触れる触(しょく)」を体験することで、子どもたちが生長の不思議に驚いたり、興味を深めたりしながら、「食べる食(しょく)」の意欲へとつながっています。そして、今回の食育活動を通じて、少し苦手だった野菜を食べてみる経験や心の成長にもなりました。

今月はプール活動や水遊び、泥遊びと夏ならではの遊びを行い、全身で様々な感触を楽しんでいきます。また、水で濡れた身体を拭いたり、水着や衣服の着脱など始末をしたりなど、身の回りのことを自分で行えるようコツをつたえながら見守っていきます。

～クラスNO.1～

『屋上でセミを発見！』

先日、屋上で遊んでいると夏野菜のプランターのそばにセミを見つけました。図鑑では何度も見ていましたが、身近で見るのは初めてです。最初は恐る恐る近づいて、じっとセミの様子を見ていました。触れてもセミが動かないことがわかると優しく掴み、手の上にのせて観察していました。羽の形や顔などをつ一つ観察しながら「セミのかお、かわいいね」「あしいっぱいあるんだね」と大盛り上がりでした。

〈８月のねらい〉

・夏の生活の仕方がわかり、身の回りのことを自分でしようとする。

・プールや水遊びなど夏ならではの遊びを楽しむ。

保健だより

熱中症警戒アラートが発令される猛暑日が続いています。我慢せずに適度にエアコンと扇風機を使って室温や湿度を下げましょう。また、子どもは頭の位置が低いため、アスファルトの照り返しなどで大人よりも高い温度にさらされます。外出時の子どもの様子には十分に注意してください。

8月の目標　

事故なくプール、水遊びを楽しむ。

8月7日は「８（は）７（な）の語呂合わせから「鼻の日」となっています。

【鼻出血について】

鼻出血は主に、左右の鼻をわけているしきり（鼻中隔）の粘膜から出ます。

特に、入り口から約1㎝入ったところは、血管が網目状になっていて表面に浮き出ていることもあり

刺激で出血しやすい場所です。

≪止血方法≫

・出血している箇所を押さえます。鼻出血は入り口に近いところの出血のため、小鼻を中心に鼻全体を親指と人差し指で約10分間しっかり押さえましょう。

・座った姿勢で顔はやや下向きにします。顔を上向きにすると、血液がのどに流れて咳き込み、飲み込んで気持ちが悪くなって吐いてしまうことがあります。

・通常は５～10分で止まります。

水の事故を防いで海、川、プール遊びを安全に楽しみましょう。

夏は海や川、プールなど水辺の遊びを楽しむ機会が増える季節です。一方で水の事故が多く、0～1歳児では浴槽での溺死、より活動的になる5歳以上では、海、川などでの溺死が多く発生しています。

【子どもから目を離さないことが、一番の事故予防です！】

・海では保護者が子どもより沖側に立って様子をみましょう。ライフセイバーのいる海水浴場をおすすめします。

・川では、保護者が子どもより下流側に立って様子をみましょう。膝下までの深さで楽しみましょう。

・役割分担をしっかりしましょう。キャンプなどで水辺に行く場合、料理する人、子どもを見る人など、大人は、誰が何をするか、決めておいてください。

食育だより

【先月の様子】

ひよこ組とはな組で『とうもろこしの皮むき』行い、指先を動かし、皮を1枚ずつ力を込めながら真剣な表情で上手に剥いていました。とうもろこしの粒が見えると「たべるところだ！」「やっとおわった」と友だちと嬉しそうに話していました。次の日のおやつで『焼きとうもろこし』にして提供すると「おいしいね」と、とても満足そうに食べていました。今月も夏野菜を使った献立をたくさん提供していきます。

今月の献立について

夏は暑さがより一層厳しくなり、食欲も減退しがちです。園では、麺類やゼリー等、食べやすいメニューを積極的に献立に取り入れています。また、食欲増進効果のある大葉やみょうが等の香味野菜や、疲労回復に効果的な梅干し等を献立に加え、暑い夏にも負けない元気な身体づくりが出来るよう工夫しています。

夏野菜ピザ

夏野菜を食べやすく、ピザ風にアレンジしたトーストです。親子クッキングとして、ピーマンやコーンを子どもたちと一緒にトッピングしてみてはいかがでしょうか。

【材料（大人２人子ども２人分）】

・食パン（8枚切り）　2枚

★ケチャップ　大さじ1

★ベーコン　20g（色紙切り）

★玉葱　1/5個（みじん切り）

★茄子　1/5個（角切り）

・ピーマン　1/4個（色紙切り）

【作り方】

①　野菜、ベーコンを切る。

②　★をフライパンに入れて、しんなりするまで炒める。

③　食パンに③を敷き、その他の材料をトッピングする。

④　トースターで4～5分焼く。

⑤　粗熱を取り、食べやすい大きさに切って出来上がり。

家庭でできる食育【プランターで野菜を育ててみよう】

園では夏野菜の収穫を迎えています。苗から育てた野菜の水やりや観察は毎日嬉しい発見もあり、子どもたちにはワクワクの体験です。「こんなにおおきくなったよー！」と目をキラキラさせて、収穫したての野菜を調理室に持って来てくれます。

今回は、これからの季節からでも育てられる野菜を紹介したいと思います。

リーフレタス：結球しないレタスです。収穫の際は小さい葉を４～５枚残し、外側の葉から収穫すると長時間楽しめておすすめです。

結球するレタスよりカルシウム、ビタミンCの栄養価が3倍高いです。

か　　　　ぶ：約2ヶ月半で収穫でき、失敗も少なくプランターで育てやすいです。煮ものにすると胃腸をあたため、生で食べるとビタミンCが効率良く摂れて、風邪予防に効果的です。

はつかだいこん：約1ヶ月で収穫でき、小ぶりな実の為、土量も少なく植えられてプランター栽培向きです。間引き菜(葉の部分)は栄養価が高く、美味しく食べられます。

Letter

富久ソラのこども園ちいさなうちゅう分園 令和5年度園だより 8月号

富久ソラのこども園ちいさなうちゅう分園　令和5年度園だより　8月号