Letter
園便り
2024.05.18
令和6年 5月
昭和こども園だより
社会福祉法人東京児童協会 昭和こども園 園長 岩本 恵子
〒104-0028 中央区八重洲2-1-4 八重洲セントラルスクエア
TEL 03-5542-1731 FAX 03-5542-1732
https://tokyojidokyokai.com/contents/Facility/showa/
新緑が美しい季節になりました。つつじの花もきれいに咲きほころんでいますね。
ご入園進級から1か月、4月は気温の変化が著しく、体調を崩すお子さまもおりましたが、少しずつ、自分のペースで園生活に慣れてきた様子がうかがえます。
1歳児は、朝、保護者の方との別れ際は涙が出ましたが、落ち着いて、車や手作りの玩具、絵本に興味を抱いてあそんでいます。バギーに乗って、お散歩に行くと、心地よい風に安らぎ、バギーを降りると、葉っぱなど自然に目が向いているようです。ボールの遊びも友だちと行っています。
2歳児は、インナーテラスでの大型ブロックやマットを使っての運動遊びやシャボン玉など楽しみ、玩具遊びも集中し向き合っている様子です。散歩先でもしっかりと歩いています。先日の食育活動では、キャベツに触れ、重さや葉をちぎる体験に笑顔いっぱいでした。
3歳児は、お兄さん、お姉さんとの生活に刺激を受けながら、昆虫のカード遊び、おままごとなどに興味津々、皇居への散歩も行きました。走ったり、生き物探しをする等、それぞれ思い思いに遊んでいます。
こいのぼり制作も楽しんで行いました。
4歳児は、朝の会では、しっかりと話を聞き、見通しをもって生活をしています。製作や指先を使用するワミー、ラキュー、ゲーム、新しく加わった知育玩具も大好きです。散歩先でも自然探索や追いかけるゲームを行う際の生き生きとした表情が印象的です。
5歳児は、初めての法人特別活動を体験しました。集中して行う姿は頼もしかったです。活動範囲が広くなりましたが、好きな遊びをする時間では、友だちとオセロや知育教具を使用しての遊びにじっくり取り組む様子です。
すべての子どもたちには、自分の好きな遊びを保証しながら、たくさんの体験を積んでほしいと思います。
5月は幼児クラスは、夏野菜植え、梅・レモンジュースづくりなど食育も予定しています。1,2歳児も触れる「食」を中心に「食」に興味を深められるよう取り組んでいきたいと思います。
~令和6年度のスタートから~
新しいクラス、新しい職員の下、生活している子どもたちですが、私たちも愛着形成をしつつ、子どもたちの気持ちを受け止め、寄り添いながら、過ごしています。子どもたちが困らぬよう、事前に見通しを話す、準備を整えるなどのあたりまえのことを丁寧に見直ししながら、令和6年度を過ごしていけるようにします。
皆様方には、改めて園生活のお願いをお渡しします。変更点などもありますのでどうぞご一読ください。ご不明な点等ございましたら、お声がけください。
~子どもたちに約束していること~
挨拶をすること、発達に即した相手を思う優しい心をもつこと、部屋でテーブルで遊ぶ際は、好きな遊びをもってきて、椅子にしっかりと座り、じっくり取り組み、終わったら、もとにあった場所へ片づけることを伝えています。まだまだ、遊んだあと、片付けをしないで、次の遊びへを移る姿もありますが、都度、声をかけ、片づける意味も話しながら、定着できるように取り組んでまいります。
椅子の座り方も引き続き、丁寧に子どもたちに伝えて、所作を身につけられるようにしたいと考えています。子どもが落ち着いて遊びこめる環境づくりを行い、安全を確認しながら、子どもたちが安心して過ごせるようにしています。
~こいのぼりイベント~
東京ミッドタウン八重洲でのこいのぼりイベントに参加しました。
大きなこいのぼりの口からへ入る体験。びっくりした表情の子もいましたが、伝承されている行事の一環でのイベント参加となり、2日に行われる端午の節句お楽しみ会につなげていきたいと思います。
三井不動産からお声がけいただいて特別に先行体験ができ、地域の皆様に感謝の気持ちを持つことも子どもたちに伝えていきたいと思います。
~今月の戸外活動~
園周辺の自然は、ビルの緑地に親しむことからとなりますが、前期に記述したとおり、1,2歳クラスでは、草や葉の一枚一枚にも関心をもって発見に「あっ」というような驚きの表情を見せています。
ミッドタウン周辺や八重洲テラスや水谷橋公園での虫探し、たんぽぽのわたげに興味を示し季節の自然を感じています。幼児クラスは、トーチや坂本町公園、皇居に行っています。3歳児クラスも、少しずつ距離を伸ばし、公園探索、公園での虫探し、葉の違い探し、枝探しなど一人一人の思いは違えど夢中になっています。これから暑さで戸外に出ることが難しくなることもありますが、今を大事に遊びを楽しみたいと思います。そして、4,5歳児の昭和こども園では、初めてのバス散歩で、木場公園に行ってきました。初めて皆で一緒にバスに乗るルール、どんな遊びがあるか事前に話をし、短い時間ではありましたが、遊具で遊ぶことが楽しかったと感想を出す子どもたちでした。
今回、中央区保育課の方々もご同行し、出発前、乗車前後、活動中、帰園前後の点呼など安全確認や遊ぶ様子などをご確認いただいており、確実に実施されているとの講評をいただきました。引き続き、子どもの安全を守りつつ、活動を続けていきたいと考えています。
~5月予定 ~ *中旬に身体測定の予定です
2日(木) 端午の節句お楽しみ会 全園児
13日(月) みそづくり 4,5歳児クラス
14日(火) 避難訓練(地震) 全園児
15日(水) 異文化交流(英語) 幼児クラス
全園児健診 全クラス
16日(木) 誕生会 全クラス
高齢者との関わり来園 幼児クラス
20日(月) 運動プログラム 幼児クラス
21日(火) バス散歩@豊海運動公園 4,5歳児クラス
24日(金) 異文化交流(異文化) 幼児クラス
25日(土) 親子交流会 全クラス・保護者
27日(月) 青空ランチ@皇居 4.5歳児
@インナーテラス 3歳児
28日(火)スポーツプロジェクト@神田 体操 5歳児クラス
30日(木) 交通安全指導 幼児クラス
~GW LIFESTYLE with DOGS
フェスティバル~
5/1~5/6 @お台場青海地区P区画
ブースで工作します。ぜひご参加ください。
~ご入園~
3歳児 1名 計 9名
4歳児 1名 計16名 計56名
保育のページ
初めは新しい環境に戸惑い涙を流す姿がありましたが、保育者や保育室に少しずつ慣れて笑顔を
見せながら室内を探索したり、好きなおもちゃや絵本で遊ぶ姿が多く見られるようになっています。天気が良い日には、戸外に出て外気浴を楽しみ、花や葉っぱ、車などを見つけると「あ!」と指さして発見を喜ぶ様子もありました。また、食事に意欲的な子が多く手掴みや食具を使って「もぐもぐ」と一生懸命に食べています。
これからも安心できる環境の中、様々な遊びを楽しめるようにしていきたいと思います。また、段々と暑くなってくるのでこまめに水分補給をとりながら戸外散歩を楽しんでいきたいと思います。(久島)
<今月の目標>
◇生活リズムや園の環境に慣れ、気持ちを受け止めて
もらいながら安心して過ごせるようにする。
❖保育者と一緒に好きな遊びを見つけ信頼関係を深める。
ひよこ組には1名の新しい友だちが増え、「〇〇ちゃん?」「いっしょにあそぼう!」と新しい友だちに興味を示して、声を掛ける姿が見られました。室内では、おままごとやブロックが人気で、「おかいものいってくる」「ぴーぽーだよ」「とらっく」「ばす」等と友だちとやりとりをしながら一緒に作って遊んでいます。また、友だちや保育者と手を繋いで歩き、八重洲テラスや園周辺にも行っています。手を繋ぐこと、横断歩道の渡り方など戸外での約束事を伝えると‘うんうん’と頷いて、手を挙げながら歩く様子がありました。
友だちや保育者とのやりとりが増え、「かして」「まっててね」「いいよ」だけでなく、「〇〇かな?」「〇〇なの?」と様々なことに興味をもち気になるものや知りたいことがあると尋ねることも増えました。活動の前には「今日はどこに散歩に行くよ」「滑り台があるよ」、片付ける際には「次はご飯の時間だよ」「また終わったら遊ぼうね」等分かりやすく『今日は何をするのか』『次は何の時間なのか』を伝えることで期待感を持って、楽しく過ごしていけるようにしていきたいと思います。(加芝)
<今月の目標>
◇生活リズムが安定し、落ち着いて過ごす。
❖保育者や友だちと言葉のやり取りを楽しむ。
入園や進級で友だちや保育者、環境や活動などたくさんの新しいを経験した4月。初めは少し不安を感じている様子もありましたが、保育者との信頼関係を築いたり、友だちとの関わりを楽しむ中で、少しずつ園生活に慣れてきました。幼児クラスの保育室には、おもちゃがたくさんあり「なにであそぼうかな?」と毎日好きなものを選び、遊んでいます。「きょうは、はさみをしたい」「ぶろっくで、でんしゃをつくりたいな」などと話しながら、それぞれが遊びたいおもちゃを手に取り、保育者や年上児に遊び方を教わったり、創造力を働かせながら楽しんでいました。引き続き、好きな遊びを選択し、遊び込めるようにしていきます。
また、初めての健康教育を受けると、子どもたちはそのあとから、丁寧な手洗いや、食後のぶくぶくうがいを意欲的に行う姿がありました。「かめさんのポーズ」「おやゆびもきれいにするんだよね」と、手洗いの掲示を見て確認しながら取り組んでいます。子どもたちの意欲が継続するよう声掛けを行いながら、自ら健康管理をする意識が高まるようにしていきたいと思います。(四條)
<今月の目標>
◇周囲との信頼関係を深め、安心して過ごす。
❖保育士等に援助されながら十分な休息や栄養を取り、健康管理の意識を高める。
❖様々な遊具に興味を持ち、保育士等や他児と一緒に好きな遊びを積極的に楽しむ。
入園、進級を経て一つ上のクラスになり、子どもたちは年上児としての喜びを感じている様子でした。散歩の際には、年下児と手を繋ぐと「まえつめるよ」「てをあげるよ」などと優しくリードする姿があったり、おもちゃの使い方を伝えながら一緒に遊ぶ姿もありました。年下児との関わりの中で、思いやりの気持ちを育みながら、年上児としての自覚や喜びを感じられるようにしていきたいと思います。また、ぽかぽか言葉ちくちく言葉についての話もお集まりの中で行っています。年下児だけでなく、誰に対しても優しい気持ちを持ち、温かい言葉でのやり取りを楽しめるようにしていきます。
散歩先では、自然に興味を示し「おはながきれいにさいてるよ」「においするかな?」などと話しながら、花に顔を近づけ観察をしたり匂いをかぐなどしていました。桜やチューリップ、ツツジなど、様々な花を見つけたり、園内に飾っている花を活ける活動にも積極的に参加しています。引き続き子どもたちの興味を引き出しながら、色々な自然と触れ合える機会を作っていきます。
<今月の目標>
◇体を守る術を知り、水分補給の大切さや日陰休憩を意識しながら、充分な休息を取ろうとする。
❖友達に優しい気持ちで関わろうとする。
❖統一された約束事を再度確認をして守ろうとする。
4月より新しい友だちが1名増え、7名で始まったつき組。年長児になることに、始めはやや不安を抱いている様子もありましたが、年下児へ優しく接したり、活動の中で手本になる機会を通して少しずつ自信に繋がってきている様子が見られます。誕生会の際には伝統遊戯の『こいのぼり』を皆の前に立って自信を持って表現しており、頼もしさを感じました。引き続き、年長児としての自覚を持ち喜びを感じながら、様々な活動に意欲的に参加できるようにしていきたいと思います。
また、つき組になって始まった2つの特別活動へも、興味を持ち、楽しんで参加する姿がありました。スポーツプロジェクトでは電車に乗って神田淡路町保育園まで行きチアダンスを、杉アートではEDO日本橋保育園の友だちと一緒にこいのぼり制作を行っています。姉妹園の友だちとの合同開催に少し緊張している様子もありましたが、笑顔で参加していました。こども園生活最後の1年、様々な講師や友だちとの関わりを楽しみながら活動に参加し、沢山の経験を重ねられるようにしていきます。(四條)
<今月の目標>
◇基礎となる生活リズムを整え安定を図り、自発的に心身の健康に務め、快適に過ごそうとする。
❖家族と自分との関わりを知り、周囲に守られている事へ感謝する。
❖同じ環境が保たれる事に関して心地よさを感じ、整理整頓されている状況から秩序感を養う。
ほけんだより
春のさわやかな風を心地良く感じるようになり、たくさん屋外で遊べる季節となりました。近年の季節外れの気温で体調を崩す頃でもあります。規則正しい生活を心がけ、元気に過ごせるようにしましょう。
≪正しい手洗い(手指衛生)の方法≫
細菌やウイルスにかかること(感染症)から自分を守るためには、手洗いはとても重要となります。適切なタイミング、適切な方法で手洗いをしましょう。
①手洗いのタイミング
・外から帰ってきたとき
・ご飯、おやつをたべる前
・お手伝いで食べ物を触るとき
・トイレの後
・動物に触れた時
②ハンドソープとアルコール消毒はどちらが効果的?
・「目に見える汚れがついている時」
「胃腸炎のウイルスが手についている可能性が
ある時(下痢など)」は、石鹸と流水を用いた手洗いを行う
・上記以外であればどちらの方法でも効果が見られます。
~厚生労働省・国立成育医療研究センターより~
③手洗い後にしっかりと拭く
手が濡れた状態では乾いた状態よりも、菌やウイルスが手につく割合が多いことがわかっています。
≪肌着について≫
暖かい気候が続き、汗ばむことも増えてくる頃です。肌着を着用し、上手に体温調節・体調管理をしていきましょう。
~肌着の良いところ~
- 汗や皮脂(汚れ)を吸収する
- 皮ふの清潔を保つ
- 身体を保温する
*肌着は、汗を吸収することで不快感を軽減するだけでなく、その水分を乾燥させることで体を冷やさないようにしてくれます。
~肌着選びのポイント~
- 綿などの柔らかい素材のもの
- 締めつけず動きやすいもの
- 蒸れにくいもの
*古い・黄ばんでいる・薄いなど、たくさん着た肌着は繊維がささくれているため、子どものやわらかい肌を傷つけてしまいます。
≪先月の健康教育の様子≫
入園・進級してから、初めての健康教育を行いました。なぜ手洗いが大切なのかを伝え、正しい手洗いの方法を一緒に練習しました。
手洗いポスターを見せると、「みたことある!」「あそこにあるよね!」など、水道に掲示していることを教えてくれました。
動画を見ながら手洗いの練習をすると、上手に真似したり、真剣にやり方を見たり、一緒に歌ったりと、意欲的に参加していました。
食育だより
~先月の食育の様子~
キャベツちぎり
旬が春・冬の二回あるキャベツ。キャベツの重さや匂い、温度を楽しんだ後、慎重にちぎる姿が可愛らしく本物に触れる機会を楽しんでいました。
じゃがいもの成長観察
昨年冬に植えたじゃがいもの種芋から、元気な葉が育っています。収穫は初夏。それまでみんなで水やりをして見守っていきます。たくさん育ちますように!
食事の様子
はじめての集団生活をはじめた子どもたち。初めての場所に緊張し、最初は食べることが難しかった子も、保育者に見守られながら一人で食事ができるまでになりました。
~5月献立について~
5月の目標は「仲良く食べよう」です。進級し園生活にも徐々に慣れてきたこの時期は、「五月晴れ」という言葉があるように、澄み渡った青空が広がる気候の良い季節です。園では春風ランチを実施し、友だちや先生と楽しく仲良く食べる時間や空間を設けています。また、使用する野菜の種類を増やしていき、色彩を豊かにする事で、視覚からも食欲が湧くような工夫をしています。
~季節のおすすめレシピ~
じゃが芋餅
材料(大人2人子ども2人分)
・じゃが芋 200g A
・片栗粉 25g A
たれ
・濃口醬油 5g B
・みりん 5g B
・上白糖 4g B
・サラダ油 適量(焼き用)
作り方
- じゃが芋の皮を剥き、一口大の大きさに切り、ラップをして600W5分程度レンジで加熱する。
- 熱いうちにAの材料を潰しボウルで混ぜ合わせ、好みの大きさに成形する。
- フライパンにサラダ油を引き、②に両面焼き色をつける。
- ③にBの材料を入れとろみがついたら出来上がり。
- バターで焼くと風味も増して更に美味しく仕上がりますよ!
~5月の行事~
端午の節句
端午の節句に食べられる柏餅の柏の葉は、新芽が成長するまで古い葉が落ちない事から、子孫繁栄を願う縁起の良い食べ物とされています。
~家庭で出来る食育のポイント~
・皮をむく前のじゃが芋を洗い、泥を落とす。
・加熱したじゃが芋を潰す。
旬のじゃが芋を使用して親子で一緒に楽しい食育を行ってはいかがでしょうか?