社会福祉法人 東京児童協会

Letter

便

2023.09.04

令和5年度 9月号

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8月31日はスーパームーン。子どもたちに大きく見えるお月様をみてねと話しています。少し雲がかかっていたでしょうか…月の満ち欠けの話も9月のお月見お楽しみ会を前に伝えました。
自然事象も興味関心が深まるようにしています。

この夏の猛暑は、圧倒的な高温で異常気象と気象庁検討会の発表がありました。毎年毎年猛暑となり、来夏もどのようになるか心配ですね。
そのような中で、園では、インナーテラスのプール水遊びを楽しみ、クラスによっては、城東小学校、タワーの5階テラス、グランルーフ、八重洲地下街など暑さ指数を検討しながら、出かけることもありました。園の活動の中で、汗をかいた日はシャワーをしましたが、室内では空調を調整し適度な環境を保ちました。その分、汗をかく体験に課題を残しました。適度な汗をかくことも身体の体温調節等恒常性・代謝の面で大切です。今後も気温、状況によって、活動を決めますが、運動会に向けての取り組みも始まります。体を動かし汗をかき秋を過ごします。汗をかいた後の清拭を行い、清潔に保つことも子どもたちと行っていきます。

9月1日は、防災の日。引き取り訓練のご協力、ありがとうございました。
災害について考える日として、園での掲示展示が参考になればと思います。先月の30日、ミッドタウン八重洲で、防災フェスが開催され、2歳児クラス以上の子どもたちが消防服を着用、消火、起震車体験など貴重な時間を持つことができました。関東大震災から100年、これからの災害に備えていきましょう。
具体的には、いざ、地震や台風、落雷など起こった場合に備えて、お迎えのルート、周辺が安全かどうかなどご確認をお願いします。日常の登降園時、道の端を手をつないで歩く、標識を守る、安全確認を行うなど、園でも伝えていますので、こちらもご家庭において共有してください。電車、自転車等についても、迷惑にならないようにどうすればよいかを保護者の皆様とお子さまとの会話の中で理解を深めていただければと思います。
園では、安全計画等に沿い、安全管理に取り組んでまいります。9月はセントラルスクエア全体の避難訓練も参加予定です。

8月は、原爆、終戦の話をし、幼児クラスでは黙とうをしています。戦争をせず、皆が幸せに、平和に暮らせるように、思いやりを大事にしようと願いを伝えました。話の後で、5歳児は、「戦争はいやだ」「悲しい気持ちになる」「戦争がないほうがよい」など思いを伝え合いました。
普段の生活の中での「貸して」「まっててね」「どうぞ」ができるように優しい気持ち、相手を思う気持ちを育てていきたいです。
今なお世界で戦争がある中で、子どもたちが大人になるころ、どのような世界になっているでしょうか…未来に生きる力の基礎を育む今を大切に、皆様とともに培っていきます。

~子どもの人権~
子どもの最善の利益とは…子どもに対して興味・関心をもってベストな対応することと広い意味でとらえ、保育者間で学びを深めています。
特に①意見を表す権利②表現の自由③プライバシー④暴力⑤休む権利など、それぞれ保育場面を思いながら検討し発達に応じて、ことばがけ、寄り添い、笑顔、職員の連携を大切に教育保育を進めていきます。

~子どもの自主性~寄り添い、見守り…~
上記子どもの権利を大事に、子どもたちが好きな遊びを自由に選び、様々なことに興味関心を持ち、一人でも少人数でも落ち着いて遊べるスペースの確保をするコーナー保育を行っています。
その中で、保育者が寄り添い、見守りながら、子どもの考えや気持ちを受け止め状況に合わせて手を差し伸べたり、任せて少し距離を取り自分で考え判断し行動できるよう遊びを提供しています。

~「大きなおうち」の教育について その2~
先月に幼児教育について触れましたが、今回はその中の「ワンルーフゼミ」についてご紹介いたします。「自ら考え、判断し、行動しようとする子ども」を育む当法人の理念、教育保育方針を基本とする独自の開発メソッドです。「遊び」と「生活」と連動させて幅広い教育体系を構築、幼児期に必要とされる総合的な学習を網羅したカリキュラムになっています。
主として4,5歳の活動で、学びの内容に合わせた導入からスタートし、子どもたちの興味や集中力を高めます。カードやテキスト等、教材を用いて考える時間を設け、自分の力で考えたり、友だちと一緒に相談して答えを出すこともあります。
他にも紐通しや線描き、折り紙等の手先を使った学びにも取り組んでいます。ワンルーフゼミで学んだことを遊びに繋げていたり、遊びからワンルーフゼミで確かめたり、子どもたち自身が自然と学びを楽しみ、集中する力、好奇心を育て、困難なことを乗りこえる強い心、他者の気持ちを想像したり、自分の考え、思いを知るなど遊びながら、活動を続けています。
3歳児も前段階としてのゼミを遊びを通して行う予定です。

9月も敬老やお月見などで感謝など優しい気持ちを育む機会が
あります。心の育ちとともに毎日を大切に楽しく過ごしていきたい
と思います。

~9月の予定~
1日(金)  引き取り訓練     / 全家庭
5日(火)  異文化交流(英語)  / 幼児クラス
12日(火) 異文化交流(異文化) / 幼児クラス
14日(木) 避難訓練(地震)   / 在園児
19日(火) 運動プログラム@日本橋/ 幼児クラス
3歳児は後日園内で行います
20日(水) 1歳児検診      / 1歳児クラス
21日(木) 誕生会           / 全クラス
28日(木) セントラススクエア避難訓練 / 幼児クラス
29日(金) お月見お楽しみ会      / 全クラス

~9月のご入園~
ご入園おめでとうございます。
入園
3歳児 1名 計17名
全園児数   計49名

 

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width=300夏の期間、沢山行った水遊びでは、じょうろやコップを使って水の出し入れや、水面を手で触って
パチャパチャという音を楽しんでいました。保育者がシャワーで雨のように水を降らすと「わー!」
「きゃー!」と手を広げて喜びながら笑顔を見せていました。始めは、水遊びに不安を感じる子もいましたが、保育者と一緒に少し遠くから友だちが遊んでいる様子を見たり、「冷たくて気持ちいいよ」と保育者が声掛けを行うと、手を伸ばしたり、少しずつ水に触れ、慣れていく様子がありました。
また、暑い日が続き、着替えや水分補給の回数も増えましたが、自分の服を指さしたり、手を伸ばしてコップを受け取ったり、自らできることをやろうとする姿が見られました。
9月はそんな子どもたちの「やりたい」を大切にし、見守りながら過ごしていきたいと思います。(加芝)
<今月の目標>
◇安定した一日の流れの中で自分の気持ちを身振りや言葉で表現し、安心して過ごせるようにする。
❖身の回りのことを保育士等に手伝ってもらいながら、できる喜びを味わえるようにする。

 

width=3008月は、フィンガーペイントとハンドソープや絵の具を混ぜた泡遊び等、感触遊びを沢山行い
ました。はじめてのフィンガーペイント遊びでは、手や指に絵の具を付けて絵の具の感触を楽しんでます。絵具に触れると「冷たいね」や「なんか面白い色になったよ」と様々な発見がありました。また、模造紙にダイナミックに手や指を使って絵を描いたり、「これは何?」と梱包材やスポンジなど身近な素材を使ってスタンピングをする等、様々な色を混ぜながら存分に遊んでいました。
絵の具を使った泡遊びでは、スプーンで泡を掬って画用紙におもいおもいに表現したり、ペットボトルに泡を入れて振ってみる等、自分たちで創意工夫して遊びを広げていて、成長を感じました。
暑さによる体力消耗や、子どもたちの体調も変化しやすい時期です。園でもこまめな視診など、ケアを欠かさず、9月も子どもたちと一緒に元気いっぱい過ごしていきたいと思います。(清水)
<今月の目標>
◇生活リズムを整えながら落ち着いて生活を送れるようにする。
❖保育士や友達と一緒に元気に体を動かして遊ぶことを楽しむ。

 

width=3008月は水遊びやプール、寒天遊びなど夏ならではの遊びを友だちや保育者と一緒に楽しむことが出来ました。城東小学校の校庭に遊びに行く機会もあり、広いトラックを思い切り走ったり遊具で身体を動かして遊ぶ事ができ、子ども達もとても楽しそう過ごしていました。また、看護師からの指導を受け8月後半から食後のうがいをするようになりましたが、「ぶくぶく~」と忘れずにやってみようとする姿が多く見られています。引き続き習慣になる様に声をかけながら見守っていきます。
9月も校庭や公園に行き、秋の自然に触れながら戸外で身体を動かしたり運動会に向けて期待が持てるような活動を用意していきます。また、友だちと関わる中で自分の言葉で気持ちを伝えられるよう関わりを見守りながら手助けをしたり、集団遊びや共同制作を通して友だちと遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきたいです。(久島)
<今月の目標>
♢自分の気持ちを友だちや保育士等に表しながら、安定感を持って過ごせるようにする。
❖生活や遊びのルールや約束を守りながら、友だちと一緒に同じことをする楽しさを味わう。

 

width=300暑かった8月。プール活動に取り組んだり、校庭でみんなで遊んだりと開放的に遊ぶことができました。小麦粉粘土や寒天遊びなども行い手指を使ったり、ものの感触を楽しむ姿もありました。
プールでは全身を水に付けて「冷たーい!」と嬉しそうに遊ぶ子どもたち。中旬には姉妹園の「目黒駅前保育園333」のお友だちが遊びにきて一緒に水遊びを行う時間もありました。初めてのお友だちに緊張する姿もありましたが「遊ぼう!」と声をかたりと笑顔いっぱいでした。
少し涼しい日には校庭へみんなでお散歩に。汗をかきながらも校庭のトラックをたくさん走ったり、お友だちと競争をしたりと遊ぶ姿がありました。年長児のお友だちがトラックを何周も走っているのを見て「ぼくもする!」「競争だよ!」と挑戦する姿もありましたよ。
夏休みもあり人数が少ない日もありましたがだからこそ異年齢での関わりを行えた8月。9月はみんなで一緒に遊んだり、運動遊びを行っていきたい思います。(小池)
<今月の目標>
◇生活の流れを感じ取り、見通しを持って生活に必要なことを自分でしようとする。
❖運動遊びなど体全身を使って遊ぶ心地よさを味わう。
❖友だちや身近な人との関わりを楽しむ。

 

width=300暑い日かと思えば突然の雷雨など自然の変化を目の当たりにした8月。お盆休みなどもあり各家庭で子どもたちもお休みを満喫出来たのではないでしょうか。
人数が少ない分、異年齢で遊ぶ時間が多くありました。さすが年長児クラスということもあり「一緒に遊ぼう!」など年下の子に誘われて人気者な姿がたくさん見られました。誘われてなんて返すのか聞いていると「いいよ!何して遊ぶ?」と誘ってきた子のしたい事を尊重する姿がありました。保育者もその返事にはびっくりです。他には折り紙で時計を作ってプレゼントをしたり、小麦粉粘土遊びの時間には作りたいものを作れずに苦戦している子へ「手伝うよ!」と優しい気持ちで接する姿がありました。
また、校庭やプール活動では身体を動かして遊びました。特に校庭遊びでは「かけっこ」が大好きなようで「先生!競争しよう!」と自分たちから保育者へ挑戦する姿がありました。その姿を見て年下の子が「一緒にしたい!」「同じことしたい!」など触発されていて異年齢からの「憧れの存在」というものにだんだんとなっているのだなと感じました。
夏が終わると運動会などの新しい行事や活動が始まってきます。子どもたちの心と体を育てながらこれからも一緒に過ごしていきたいと思います。(小池)
<今月の目標>
◇保育士等に見守られることで、様々な活動に意欲的に参加し自信がもてるようにする。
❖運動遊びや集団遊びを通して友だちと共通の目的に向けて取り組む嬉しさ、楽しさを感じる。
❖数や量、文字、時間に興味をもち意識して生活をする。

 

width=300残暑の厳しい日が続いています。夏の疲れが出て体調を崩しやすい時期なので、早寝早起きやご飯をしっかり食べることを心掛け、生活リズムを整えましょう。

●防災週間(8月30日~9月5日)
9月1日は防災の日です。もしもの時に備え、非常食や水、ラジオ、懐中電灯などを用意しておきましょう。また、お子さまにも火災や地震が起こったらどのように行動したらよいか、煙を吸わずに逃げる方法や地震の時は机の下に隠れるなど、日頃から繰り返し話し、緊急時に備えるようにしましょう。
●救急の日(9月9日)
家の中での事故を防ぎましょう
・子どもの手が届く場所に置いてはいけないもの
(薬、洗剤、たばこ、ライター、ポット、炊飯器、包丁などの刃物、針、子どもが飲み込める大きさの細かい物など)
・遊び食べに注意する(喉に詰まることがある)
・踏み台になるものはベランダに置かない
(柵を越えて転落することがある)
・コンセントをいたずらできないようにする
(感電することがある)
・浴室には子ども1人では入れないよう工夫する
(溺水することがある)

●覚えておきたい主な外傷の応急手当
■出血
➀すり傷などで砂や泥がついている場合はまず洗い流す
➁出血部分にガーゼやタオルを当て、その上から手で圧迫する
※感染防止のために、直接手を触れないようにビニール袋などを使用する
➂傷口は心臓よりも高い位置にする

■やけど
➀流水で冷やす
➁衣服の上からやけどをした場合は、無理に脱がさずそのまま冷やす
➂水ぶくれはつぶさない
➃冷やした後はガーゼなどで保護し、医療機関へ

●先月の健康教育の様子
夏風邪や各種感染症が散見され始め、昭和こども園でも再度子どもたちと感染症対策について考えました。
4月の健康教育「手洗いの話」を振り返りつつ、今回は「うがいの話」をしました。
うがいには2種類あります。外遊びのあとは『ガラガラうがい』でばい菌を口の外に出したり、ごはんやおやつのあとは『ブクブクうがい』でむし歯菌を洗い流したりすることを学び、それぞれ練習しました。
給食後には、友だち同士で声を掛け合いながら、『ブクブクうがい』を実践する姿がみられました。

 

width=300東京児童協会は、食・触・植の3つのしょくを大切に食育活動を行っています。

まだまだ暑い日が続きますが、暦は秋に突入しました。
秋といえば「食欲の秋」や「運動の秋」、「読書の秋」などさまざまな秋が楽しめます。そのような中で、9月はきのこやさつまいも、梨といった秋の実りを使用した心も体もほっこりできる献立となっています。また29日には十五夜献立が登場。栗おこわやお月見つくねなど、食事を通しても日本の文化に触れられる工夫をしています。

~とうもろこしの皮むき(幼児)~

皮むきのお手伝いをひよこ・はな組合同で行い、小さいお友達には教えながら上手に剥いていました。

~味噌作り~天地返し~

4月に仕込んだ味噌にまんべんなく空気を混ぜ、完成を待ち望んでいます。

~茄子の話(幼児)~

旬を長く楽しめる茄子。栄養素や種類を学び、給食の中から茄子を探す姿がありました。

【家庭でできる食育】
★さつまいもをマッシュしてみよう
秋に旬を迎えるさつまいもは食物繊維がとても豊富な食材です。切り口から出るミルク状の白い液体は「ヤラピン」と呼ばれ、胃の粘膜を保護し排便をスムーズにする効果があると言われています。蒸したさつまいもをマッシュする作業は、手軽にできて、指先を使う練習にもなります。
秋の味覚のさつまいもの感触や香りを楽しみながら、親子で楽しくクッキングに挑戦してみてはいかがでしょうか。