“勝ちたい気持ち”が育てた思いやり──扇こころ保育園の相撲×礼儀×心の成長【2024年度実践まとめ】
すくわくプロジェクトについて
すくわくとは?
すくわくプロジェクト→園での子どもの探究活動に補助を出すプロジェクト
探究活動とは?
探究活動は、子どもたちの興味や関心を引き出し、主体的に取り組む活動です。テーマとして「光」「音」「植物」などを選び、それぞれの保育園や幼稚園が持つ環境や特長を活かして行います。大切なのは、子どもたちが夢中になって遊び、発見する「過程」を楽しむことです。
結果や目的(「これができるようになった」という成果)よりも、子どもたちが「どうしてそうなるのかな?」「もっと試してみたい!」と考え、行動するプロセスが重視されます。そのため、活動内容はあらかじめ決まっておらず、子どもたち自身の興味や関心をもとに、自由に進められていきます。
「どうして力士は強いの?」「勝てたら嬉しいけど、負けたら悔しい」
「どうして力士は強いの?」「勝てたら嬉しいけど、負けたら悔しい」──そんな子どもたちの気持ちの揺れが、相撲を通して少しずつ“こころの育ち”へと変わっていきました。
扇こころ保育園では、勝負事に対して消極的だった子どもたちが、相撲という伝統的な競技に触れる中で、「悔しさをバネに頑張る気持ち」や「仲間と力を合わせて勝つ喜び」、「相手を敬う礼儀」といった、心の成長を数多く経験しました。
日々の活動では、四股踏みや相撲体操などを通じて体を動かしながら、「どすこい!」の掛け声とともに自然と楽しむ姿が見られました。対戦前には保育士や友だちと練習を重ね、相撲交流会では“1人で勝つ”のではなく“みんなで頑張る”という目標が子どもたちの中に芽生えていました。
また、相手に礼を尽くす「礼に始まり、礼に終わる」精神が子どもたちの中にも浸透し、勝敗を受け止め、敬意をもって取り組む姿勢が日常生活にも良い影響を与えています。今後は年上の子どもたちが年下へその心を伝える異年齢の交流にもつなげていく計画です。

