社会福祉法人 東京児童協会

Letter

便

2023.11.10

<東京都足立区>扇こころ保育園 令和5年度 11月号 園だより こころだより

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社会福祉法人東京児童協会 扇こころ保育園
〒123-0873 足立区扇1-22-28
TEL 03-3898-3919
園長 松山俊介

 

園長挨拶

いつのまにか秋

最近、日ごとに秋の気配を感じるようになりました。過ごしやすい気候の中、子どもたちは園庭や公園で元気いっぱいに過ごしています。秋の戸外は遊びの宝庫です。自然豊かな園庭は、落ち葉、枝、木の実などで子どもたちの好奇心を刺激し、見立て遊びや観察を通じて自分の遊びを見つけて
楽しんでいます。これも主体的な遊びのひとつと言えるでしょう。

 

 

教育保育方針「学びに向かう力を育む」

数か月にわたり、園の教育保育方針である4つの柱を紹介してきました。今回は4つ目の
「学びに向かう力」です。実は、この柱は令和2年に追加されたものです。以前の教育現場では、
何かができるようになったという認知されやすい能力を評価する傾向が強く見られていました。
しかし、近年では数字で測ることが難しい非認知能力というものにも、より注目されるように
なりました。

保育園での生活は、学びの連続です。そこには、出来る・出来ないの評価軸ではない、目に見えない力が育まれています。それらを支えるのは「学びに向かう力」です。興味関心、意欲、挑戦。そして、振り返り、繰り返し、あきらめずにまた取り組む。学ぶこと自体が、さまざまな力を土台とした行為であり、それらのための基礎を培うのが、乳幼児期の原体験です。基礎は、何事においても大事です。これから続いていく学びの土台を創るためにも、バーチャルではなくリアルな体験を、本物に
触れることを大切にし、学びに向かう力を育んでいきます。

 

保育は、毎日が発見の連続です。子どもたちの発見を大事にしつつ、大人もその発見を楽しみ、
その感情を共有しながら今月も過ごしてまいります。


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<はな・ほし・つき組 今月のめやす>

・興味を持って秋の自然に関わり、その不思議さや美しさを感じて表現する。

・自分の気持ちを言葉で相手に伝えられるようにする。

<はな・ほし・つき組 お楽しみ>

・秋の自然物を使って、制作を楽しもう!

・散歩に出掛けよう!

・いも堀り遠足を楽しもう!(つき組)

 

つき組の子どもたちにとって、園生活最後の運動会を無事に終えることができました。

昨年度に比べて競技数が増えたのですが、「今日は何やる?」「バルーン、最初から最後までやりたい!」などと、とても意欲的に取り組んでいました。今年度はみんなで力を合わせて取り組む競技に多く挑戦しており、初めは上手くいかないことも多くありました。ですが、練習を重ねる中で子どもたちなりに考え、前向きに声を掛け合い、心を一つにして取り組めるようになったことで、次々と技が成功するようになりました。大きな技が上手に決まった時にはみんなで喜びを共有し、楽しさや嬉しさなどさまざまな気持ちを得ることができたと思います。

本番は、緊張感を持ちながらもどの競技も楽しんで行う姿があり、大成功で終えることができました。この期間で得た感情や、友だちと力を合わせて取り組むことの大切さなどを忘れることなく、残りの園生活も楽しく過ごせるようにしていきたいと思います。

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天気にも恵まれ、雲ひとつない青空の中運動会を実施することができました。

待ちに待った本番に「きょうは、ほんばんだね!」「うんどうかい、たのしみだね!」と保育者や友だちと話し、やる気に満ち溢れた様子の子どもたちでした。玉入れは練習でも白組が勝つことが多くありましたが、3回戦目は赤組が勝つことができ、両チームとも最後まで諦めずに取り組む姿に成長を感じられたかと思います。表現でも本番に期待感を持って練習を頑張ってきた子どもたちは、大勢の保護者の方の前でも自信満々に踊りを表現し、練習の成果を発揮することができていました。各競技を終える度に「○○、たのしかった!」「じょうずにできたよ!」と、達成感に満ちた満足気な表情で話す姿や年上児が演じる組体操やパラバルーンを見て「つきぐみさん、かっこいいね!」「わたしもやってみたい!」と、来年度への期待感を膨らませる姿も見られていました。

今後も活動や行事に取り組む中で、一つのことに向かって友だちと一緒に取り組む楽しさや嬉しさなどを感じ、心身の成長に繋げていきたいと思います。

 

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運動会当日は緊張した表情を浮かべながらも「うんどうかい、たのしみだね」と期待を膨らませる姿が見られました。

玉入れやかけっこでは、始まる前から「たまいれ、なんこはいるかな」「いちばんになれるかな」と友だちとやり取りを行い、スタートの合図を聞くと相手チームよりも多く玉を入れようとしたり、ゴールまで走り切ろうとしたりする姿が見られました。表現のダンスでは、保護者の方を前にして緊張する姿が見られましたが「ゴーゴーゴー!」と大きな声で掛け声を掛け、最後まで踊りきる姿も見られていました。

今回の運動会で勝つことの嬉しさや負けることの悔しさなどさまざまな感情の経験をすることができたので、これからも子どもたちの気持ちに寄り添いながら、今後の活動への意欲に繋げていきたいと思います。

 

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<今月のめやす>

・秋の自然に触れ、自然物を使って遊ぶことを楽しむ。

・保育者に見守られる中で、自分で気付き身の回りのことを行う。

<お楽しみ>

・友だちと手を繋いで散歩へ行くことを楽しもう!

 

戸外では、むっくりくまさんなどの簡単なルールのある遊びを楽しんでいます。進級当初は少人数ずつルールを知らせながら行ったり、ルールを簡単にしたりして楽しんでいましたが、最近では「くまさんする!」などとやりたい役割を言葉で伝えて楽しむ姿がありました。走ることが楽しく、くまさん役の友だちが逃げていく姿も見られています。そのため、遊ぶ中で繰り返しルールを伝えていくことで、理解することができるようにしています。

また、着替えでは衣服の着脱だけではなく、脱いだ衣服を畳むことにも挑戦しています。保育者が畳み方の見本を示すと「じぶんでやる」と意欲的な姿がありました。自分で畳むことができると「ぺったんできた!」などと、満足そうにする姿が見られています。

今後も、保育者が見守りながらやり方や手順を伝えていき、自分でできることを増やしていきたいと思い
ます。

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<今月のめやす>

・見立て遊びやごっこ遊びなどを楽しみながら、言葉で表現しようとする。

・秋の自然に触れ、身体を動かす楽しさを味わう。

<お楽しみ>

・身体を動かして、たくさん遊ぼう!

 

涼しい日が増え、戸外遊びを楽しめる日も多くなってきました。保育者が「外に行こう」と誘うと、嬉しそうに自分のカゴから帽子や靴下を持ってくる姿があります。個々の発達に合わせて、保育者が後ろから支えたり着脱の台を使ったりしています。子どもたちが支度しやすいように援助することで、「自分でできた!」という達成感を味わえるようにしています。自分でできた喜びから自信たっぷりに、戸外へ遊びに行く姿に成長を感じます。

秋を楽しむ活動では、さつまいもを洗ったりしめじをさいたりして、旬の食材に触れています。手に取って観察したり匂いを嗅いだりする姿が見られ、食事の際に「あった」と食材を見つけ、嬉しそうに食べる様子がありました。これからも色々な食材に興味を持てるようにしていきたいと思います。

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<今月のめやす>

・戸外で落ち葉や木の実などの自然に触れることを楽しむ。

・こまめに水分補給を行い、健康で過ごす。

<お楽しみ>

・斜面登りやマット遊びなどたくさん身体を動かして楽しもう!

 

少しずつ暑さも落ち着いてきて戸外で過ごすことも増えてきました。園庭で砂遊びをしたり、公園へ行き探索を楽しんだりしています。砂遊びでは、最初は砂の感触に少し戸惑う姿もありましたが、手に付いた砂をじっーと見たり、保育者の真似をしてカップに砂を入れてみたりしながら砂遊びを楽しんでいます。

散歩先では、公園内を探索しています。年上児にドングリを見せてもらうと興味津々で見ています。また、保育者と一緒にドングリを探しに行き、見つけると嬉しそうな表情で見せてくれたり、拾ったドングリを大事に持って歩いたりとても可愛らしい姿が見られました。

今後も、季節を感じながら戸外で自然探しなどを楽しみたいと思います。

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だんだんと朝夕の冷え込みが増しています。1日のうちの寒暖差が大きいと、風邪をひきやすくなります。衣服の調整をしながら寒さに負けない丈夫な身体づくりをしていきましょう。

いい歯の日

私たちの口の中は中性(pH7)に保たれています。糖質を含んだ食べ物を食べると口の中は酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が酸で溶け始めます(脱灰)。

酸性に傾いた口の中は、唾液の力で中和され、また本来の中性の状態に戻ります(再石灰化)。このように歯は脱灰と再石灰化が絶えず繰り返されており、唾液の働きで歯が守られています。

むし歯予防 歯磨き、食習慣を見直しましょう

①歯磨きでプラーク(歯垢)を取り除くことでむし歯菌を減らすことが出来ます。きれいに磨けているか、保護者が確認し仕上げ磨きをしましょう。

②よく嚙んで、唾液を出して口の中の汚れを洗い流しましょう。

③おやつは、時間を決めて規則正しく食べるようにしましょう。

砂糖を含んだ飲食物をだらだら食べると、口の中はいつもむし歯菌が酸をつくり続けていることになります。

 

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○第三者評価アンケートの回答のお願い

今年度も第三者評価を受審します。

第三者評価アンケートへの回答のご協力をお願いいたします。

今年度からアンケートの電子化をしております。

後日配布する案内文を参照のうえ、11月20日(月)までに回答をお願いいたします。

 

○年末保育について

対象:希望者(別途申請書の提出が必要となります)

日付:12月29日(金)、30日(土)

※ご利用を希望する方は、11月20日(月)までに職員にお声掛けください。

 

○緊急時の連絡先について

緊急時の第1連絡先を携帯電話にしている方もいらっしゃるかと思います。

仕事の都合により携帯電話では電話に出ることが難しい場合、あらかじめ勤務先などの

別の連絡先を職員までお伝えください。

現在の優先度を確認したい場合は、事務所の職員までお声掛けください。

 

 

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先月の食育の様子

~鮭の話(いのちをいただく)~

鮭の解体の様子を動画で見ました。「生きていた鮭をみんなは食べているんだよ!」と伝えると「かわいそうだね」「うみにいたんだね」という声がありました。食べる前には「いただきます」と心を込めて発言していました。

~触れる食育(たまねぎ)~

7月の触れる食育は玉ねぎの皮むきを行いました。

むき始めは苦戦する様子がありましたが、むき終えると「ほうせきみたい!」「きれいになった!」と嬉しそうな姿が見られました♪食事の際には「たまねぎむきたのしかったね」と会話をしながら食べていました☆

 

今月の献立について

木の葉が色づき、秋も深まってきました。園では、白菜や根菜類、きのこなどの旬の野菜をたくさん取り入れ、身も心も温まるような献立を提供していきます。

また、11月15日には七五三献立を提供します。七五三は、子どもが無事に成長したことをお祝いする日と言われています。昔は乳幼児期の死亡率が高く、子どもの健やかな成長を祈ることには切実な意味が込められていました。当日はお赤飯やもみじ人参、紅白ゼリーなどを献立に取り入れ、子どもたちに七五三の時に食べる物の意味を伝え、提供していきます。

 

レシピ紹介

~スイートポテトパイ~

梨の甘さを感じられる秋の人気献立です。

パンの他にもヨーグルトと合わせるのもおすすめです!

 

材料(4人分)

  • 材料※4~5個分
  • さつま芋                    150g
  • グラニュー糖               25g
  • (砂糖でも可)
  • 無塩バター                  12g
  • 生クリーム                  20g
  • 黒ゴマ                       適量
  • パイシート                  1枚(11×18cm)
  • 卵黄                          1個分

作り方

① さつま芋を蒸すor茹でて潰す

② ①にグラニュー糖、生クリーム、バターを入れて滑らかにする

③ パイシートを伸ばし、食べやすい大きさに切る。下の生地はフォークで穴をあけ、上の生地は切り込みを入れる

さつま芋クリームを乗せ包む

④ シートの接着部分はフォークを押し付ける

⑤ 卵液を全体に塗り、黒ごまをかけ200℃で10~15分焼く

家庭でできる食育

~白菜の葉をちぎってみよう~

白菜は秋から冬にかけて旬を迎えます。寒くなると糖分を蓄えるようになるため甘みが増し、より一層
おいしく食べられます。また、風邪予防に効果的なビタミンC、カルシウム形成に必要なビタミンKが
豊富に含まれています。

乳児さんでも実践しやすく、スープや鍋、お浸しなど、さまざまな料理に取り入れられるため、親子で
楽しくクッキングしてみてはいかがでしょうか。

最後に


保育園の様子をinstagramにて発信しています。

良かったら覗いてみてください。

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