社会福祉法人 東京児童協会

Letter

便

2023.02.01

扇こころ保育園 令和4年度2月 園だより

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社会福祉法人東京児童協会 扇こころ保育園
〒123-0873 足立区扇1-22-28
TEL 03-3898-3919
園長 松山俊介

 

園長挨拶

日々のふりかえり

早いもので2023年も1か月が過ぎました。寒い日が続きますが、暦の上では節分が控えております。

節分は、冬と春という季節を分けるものです。お面づくりをしながらも、節分という日本の伝統行事に触れてきました。節分の日には、由来を聞いたり、豆まきごっこを通じて、季節に慣れ親しむ予定です。

日々を過ごしていると、いつの間にか時が過ぎるのも早く感じます。しかし、節目ごとに振り返ると、意外なところに気付くことがあります。保育や子育てをしていると、毎日関わる子どもの成長には、なかなか気づけないこともあります。だからこそ、自分で節目を作り、立ち止まり、日々を振り返ることも大切だなと感じることが増えました。年度末に向けて忙しいかと思いますが、一度立ち止まり、子どもの成長や日々の生活を、ご家族で振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

脳科学と保育

先日、足立区が主催の研修に参加しました。「早寝早起き朝ごはん」をテーマにした内容で、その中でも

脳科学に焦点を当てたものが多く聞かれました。早起きのための早寝の重要性や、朝ごはんを食べることの

効果はもちろん、生活習慣と感情と能力の話がとても興味深かったです。

 

脳は3階建てになっている。1階は脳幹。2階は小脳。3階は大脳。脳幹は、呼吸・心拍・嗣明・肺を含む内蔵などを管理しており、まさに生きるための脳である。その上にある小脳が、情動・喜怒哀楽・味や匂いなど感じる脳である。そして最上階にある大脳は、論理的な会話・意欲・協調性などの非認知能力のための脳である。

 

私たちは、保育園生活を通じて、子どもたちの成長発達のために日々の活動を考え、提供しています。そして、子どもたちが現在を最もよく生きることを大切にしています。保育所保育指針では、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿というものがあります。それらが記載されるようになったのは、平成29年。その中には、ここ数年でより大切にされるようになった非認知能力がたくさん含まれています。

脳の1階にある生きる脳を育むための規則正しい生活を心がけ、子どもたちの成長発達のために、園と家庭とが協力しながら日々を過ごしていきたいと思います。

今月もよろしくお願いいたします。

 

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<はな・ほし・つき組 今月のめやす>
・友だちと思いを伝え合いながら、一緒に身体を動かすことを楽しむ。
・季節の行事を友だちや保育者と一緒に楽しむ。
<はな・ほし・つき組 お楽しみ>
・ひな人形を作って、行事を楽しもう!

2月3日の節分の日に向けて、張り子で鬼のお面制作をしています。友だちと2人1組に
なり協力しながら、半紙や新聞紙を何重にも貼り、硬く丈夫なお面を目指して制作に励む姿がありました。完成までの道のりが長いため「まだまだやわらかいね」「はやくいろぬりたいな」と、集中力が途切れてしまいそうになる場面もありましたが、一緒に作業する友だちと励まし合い「だんだんかたくなってきたよ!」「なにいろのおににする?」などと完成をイメージして制作を楽しむ姿もありました。何日もかけてお面の型ができ上がると、好きな色の絵の具を選び色付けをしたり、角を作って張り付けたりして、一人ひとりがイメージした鬼を形にしていきました。今後も、さまざまな素材や技法を使って制作活動を楽しんでいきたいと思います。

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節分に向けて、鬼のお面制作を行っています。赤・青・緑の中から好きな色の折り紙を選び、手でちぎって台紙に糊で貼り付けました。「ぼくは、あおおにつくるよ」「こわそうだから、あかおににしたよ」など、作りたい鬼をイメージしながら期待を持って制作に取り組む姿が見られています。ちぎった折り紙を貼る際には、隙間ができないよう慎重に貼ったり、台紙からはみ出さないよう貼る場所を考えたりしながら制作を進めることができました。目や鼻、口、髪の毛、角などのパーツは、はさみを使って丁寧に切り、それぞれのパーツをどのように貼ろうかじっくりと考え、最後には個性溢れる鬼のお面が完成しています。その後は、完成したお面を保育者に見せ上手にできた部分を話したり、友だち同士でお気に入りの部分を見せ合ったりと、とても嬉しそうな様子でした。
今後も、さまざまな素材や道具を使いながら制作に取り組んでいきたいと思います。

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新年お楽しみ会に参加し、新しい年の始まりを楽しい雰囲気で迎えています。園長より新年の挨拶や今年の干支について教えてもらい、年上児の真似をしながら背筋を伸ばして挨拶を
する姿や、その後も友だち同士で向かい合って嬉しそうに挨拶をする姿が見られていました。読み聞かせでは十二支のはじまりという絵本を見ながら「ねずみは、ずるいね」「ねこは、おはなしきいてなかったんだね」などと、興味を持って聞いていました。その中で「ぼくは、いぬ(戌)だよ!」「わたしもおなじ!」と干支について話す姿も見られていました。伝承遊びでは、けん玉やこま、だるま落としや福笑いに挑戦しています。こまでは紐を使って回す難しさが分かると両手を使って回すことに挑戦し、成功すると「みて!まわったよ!」と友だちに知らせたり、福笑いで面白い顔が完成すると「へんなかおー!」と笑い合ったりして楽しんでいました。
これからもさまざまな行事に参加する中で、季節のものへの興味や関心を広げていけるようにしていきたいと思います。

 

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<今月のめやす>
・身の回りのことを進んで行い、自信を持って生活を送れるようにする。
・節分やひな祭りの行事に興味や関心を持つ。

<お楽しみ>
・お兄さんやお姉さんと手を繋いで、散歩へ行くことを楽しもう!
制作では凧あげやこま回し、かるたなどのお正月遊びを楽しみました。凧あげでは、ビニール袋に好きな
絵柄のシールを貼り、オリジナルの凧を制作しています。完成すると「これ、どうやってあそぶの?」「これは、なんていうの?」などと興味深そうに保育者に質問をする姿が見られました。実際に、テラスへ出て凧
あげをすると「うわぁ~、たかいね!」「たこさんも、はしっているね!」などと風を感じながら楽しんでいます。かるたでは、保育者が読み札を読み、取り札のイラストを見ながら自ら探すことに挑戦しました。
また、かるたをより日常的に楽しむことができるよう、絵合わせカードを用意すると「これとこれ、おなじだ!」「つぎは、どれをくるん(カードをひっくり返すこと)しようかな?」などと友だちと盛り上がって
います。
これからも、さまざまな遊びを通して少しずつ伝統行事に興味を持つことができるようにしていきたいと思います。

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<今月のめやす>
・寒さに負けないように健康に過ごす。
・自分の発見したことや思いを言葉で伝えられるようにする。
<お楽しみ>
・保育者や友だちと見立て遊びを楽しもう!

散歩先では、小集団遊びを楽しんでいます。むっくりくまさんやあぶくたったをしようと輪になると「くまさん?」「やるー!」と自分から友だちと手を繋いで遊びに参加する姿が見られました。何度も楽しんでいる遊びなので、少しずつルールを理解しながら遊ぶ姿が見られています。熊やお化けから逃げる時には「きゃー!」と楽しそうに笑いながら逃げていて、とても可愛らしかったです。
また、戸外活動前の準備では、靴下や靴を意欲的に履く姿があります。「できない」と難しい所は保育者に知らせて手伝ってもらいながら最後まで自分でやろうとする姿が見られています。今後も簡単な身の回りの
ことに興味を持ち、やってみようとする意欲を引き出せるようにしたいと思います。

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<今月のめやす>
・友だちと同じ空間の中で一緒に遊ぶことを楽しむ。
・自分の思いを言葉や表情、仕草で表現し、伝わる喜びを感じられるようにしていく。
<お楽しみ>
・音楽に合わせて身体を動かすことを楽しもう!

散歩に行く機会も増え、最近では公園へ遊びに行きました。散歩で外に出ることが分かると張り切って靴下や帽子を自分で取ろうと手を伸ばす姿が見られます。
バギーに乗ると、車を見て「あっ!」と指を指して伝えたり、「ブーブー」と声に出してアピールしたり
周囲の景色に興味津々な姿が見られています。
公園では、保育者と一緒にかけっこをしたり、滑り台を滑ったりとたくさん身体を動かして遊んでいます。かけっこでは、保育者が「まてまてー」と追いかけると、笑顔で走る姿がとても印象的で可愛らしかったです。年上のお友だちが滑り台を滑っているのを見てぼくもわたしもやりたいなと、保育者に支えてもらいながら階段を登ったり、慎重に滑り台を滑ったり繰り返し楽しんでいました。
今後も、年上児の遊びに興味を持ち一緒に遊んだり、保育者の仲立ちの元、友だちと遊んだりする楽しさを味わえるようにしていきたいと思います。

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本格的な寒さがやってきて、登降園時は冷たい風が身に沁みます。暖かい服装で体調を崩さないようにしていきましょう。ただし、室内などの暖かい場所では重ね着のし過ぎに注意が必要です。

冬場は感染性胃腸炎が流行しやすい季節です。感染性胃腸炎は一度かかっても免疫ができず、繰り返しかかる可能性があります。お子さまの体調に注意していきましょう。

下着について

子どもは1日におよそペットボトル2本分(1000ml)の汗をかくと言われています。

下着を着用することで、汗だけでなく皮膚からの汚れや脂を吸い取り、においも抑えてくれます。

汗をかいたり汚れたりした時はこまめに着替え、清潔に過ごすことを心がけましょう。

また、冬の寒い時期でも室内は暖かく、汗をかきやすい環境になります。長袖下着の着用は避け、体温調整がしやすい半袖やタンクトップなどにするとよいでしょう。

 

下痢をした時は…

まず、便の状態を確認します。色、固さ、におい、血液が混じっていないかなどをチェックし、受診する時に説明できるようにします。便の写真を撮り、医師に診てもらうのもよいでしょう。

子どもは胃腸が未熟なので、よく下痢になります。

感染性胃腸炎の原因であるノロウイルスやロタウイルスなどを伴う下痢は、周囲への感染を防ぐため、なるべく

早く処理しましょう。

 

下痢の時の食べ物

おかゆ、うどん、野菜スープ、バナナ、りんごのすりおろしなどが適しています。

生野菜や、柑橘系の果物、バターの多いパン、油っこい物、消化の悪い物は避けましょう。

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○駐車場の利用について

近隣の方のご迷惑になりますので、所定の場所以外への駐輪・駐車・停車は

絶対におやめください。

※満車の場合は、近隣のコインパーキングなどをご利用ください。

 

○懇談会について

以下の内容で懇談会を実施いたします。

対象 0~4歳児クラス(クラスごとに行います)

日時 2月25日(土)

場所 扇こころ保育園

※詳細は、別途手紙にてお知らせいたします。

※5歳児クラスは希望者のみ面談を行います。希望する方は職員にお声掛けください。

 

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~テーマ野菜「ほうれん草・小松菜」の話~

先月のテーマ野菜は「ほうれん草」と「小松菜」でした。

シルエットクイズでは見た目が似ていることもあり、苦戦する姿がありましたが、子どもたち同士で話し合い、「葉っぱの形が少しちがうね」「色も違う!」と野菜の違いを見つけることができました。

葉物は子どもたちの苦手な野菜の一つですが、野菜の話を

したことで「少し食べてみる!」と食べることに意欲を見せ、「見て!全部食べられたよ!」と嬉しそうに報告する姿も

見られました♪

 

~お正月・おせちの話~

新しく新年を迎え、園ならではのおせち料理を「健康で一年過ごせますように」と意味を込めて提供しました。

それぞれの料理の意味を知り、願いを込めながら食事を食べる姿があり、お重箱に入ったおせち料理を見て「きれいだね」「お家でも食べたよ!」「美味しそう!」

と子どもたちで話す姿もありました。

 

~節分について~

節分とは「季節を分ける」という意味があり、それぞれの四季に存在します。特に、2月3日の春の節分は一年の区切りとされ、大切にされてきました。現在、一般的には冬から春の変わり目の「立春」の前日を「節分」と呼び、新しい季節を迎えるために豆まきや節分飾りで鬼や邪気を払う習慣とされています。

【節分献立紹介】

鰯の蒲焼丼 :鰯には、焼く時に出る煙や強い臭いで邪気を追い払うという意味があります。

子どもたちが食べやすいよう甘辛い味付けにして提供します。

鬼まんじゅう:鬼の金棒のようにゴツゴツしていることから鬼まんじゅうと呼ばれています。

どんな形に見えるかクイズなどしながら節分について楽しく伝えていきます。

 

感謝して食べよう

食事は、食べ物を育てたり収穫したりする農家・漁師・畜産家などの生産者、食べ物や食事を運ぶ運送業者、食べ物を売る小売店の人、それらを調理する人など、たくさんの人が関わっています。食事の前に言う「いただきます」には食べ物とこの人たちに対する感謝の気持ちが込められています。

毎日食事がいただけることに感謝の気持ちをもって、残さず食べられるように伝えていきます。