社会福祉法人 東京児童協会

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2022.10.04

扇こころ保育園 令和4年度10月 園だより

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社会福祉法人東京児童協会 扇こころ保育園
〒123-0873 足立区扇1-22-28
TEL 03-3898-3919
園長 松山俊介

 

園長挨拶

運動会に向けて

運動会まで1か月を切りました。今年は、3年齢合同にて寺地小学校で開催します。
3歳児クラスは、初めての運動会。先生や友だち以外の人たちに見られるという初めての経験。
4歳児クラスは、昨年度と場所は変われど、2度目の経験。この1年間でできるようになったたくさんのことを、身体を使って表現します。
5歳児クラスは、保育園生活の集大成。コロナ禍で制限もありましたが、それでも一つひとつ日々の生活を通じて学び、経験し、力となったことを精一杯披露します。
当日まで、天候・感染症状況・社会情勢、そのどれもが予測ができません。それでも、子どもたちと保護者の皆さま、そして職員と、参加するみんなが笑って終わることのできる運動会を目指しております。あたたかく見守りいただければ幸いです。

主体的な保育

主体的とはなんでしょうか。広辞苑によりますと次の通りです。

ある活動や思考などをなす時、その主体となって働きかけるさま。
他のものによって導かれるのでなく、自己の純粋な立場において行うさま。

これを保育に当てはめると、このように考えられます。
子どもたちが自分のやりたいこと、興味を持ったことに取り組もうとすること
私たちは、子どもたちが主体的に過ごせる時間を増やしたいと考えています。ただし、保育園は集団の場です。すべての時間をそれぞれがやりたいことをして過ごすわけではありません。それでも、子どもたちが自ら考え判断し行動する機会を多く持てるよう日々の保育を行っております。子どもがやってみたいと思ったことを、行動に起こすことができる環境として取り組んでいる1つの手法が、コーナー保育です。当園では、0歳児クラスから5歳児クラスまで全ての保育室には、コーナーがあります。
年齢発達に応じてコーナーの大きさ、種類は異なりますが、自分たちが遊びたいと思える玩具や活動を選び、それを行動に起こす。その過程で、指先や想像力、人との関わりなどさまざまな経験を得ます。
そんなコーナー保育を通じて、より子どもが主体的に活動へ取り組めるよう、これからも環境だけでなく、私たちの関わりも、丁寧に大切に行ってまいります。

 

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各クラスの様子
<はな・ほし・つき組 今月のめやす>
・自信を持って身の回りのことに取り組む。
・友だちや保育者と一緒に身体を動かすことを楽しむ。
<はな・ほし・つき組 お楽しみ>
・友だちと一緒に運動会を楽しもう!
・お面や衣装を作って、ハロウィンの雰囲気を楽しもう!

青色や水色の絵の具を使って身体全体で、ボディペインティングを楽しんでいます。タライに絵の具を入れて色の混ざり合う様子や感触などを子どもたちと一緒に見たり、触ったりしてから行っています。始めは、紙に手形や足形をつけて楽しんでいたのですが、洋服や顔に
絵の具が付くと自ら顔や身体に絵の具をつけて「ねこみたいになった!」とひげや模様を
描いたりする姿が見られました。友だちとも互いの洋服に手形を付けあって楽しむ姿も見られました。また、指をはじいて絵の具を飛ばす技法にも挑戦し、思いきり手や腕を振るといろいろな方向に絵の具が飛んでいくことに気が付くと、両手を使って飛ばすことを楽しんでいました。
今後も、季節ならではの遊びを子どもたちと一緒に楽しみながら、さまざまな発見をしていきたいと思います。

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青色と黄色の2色の絵の具を使って、ボディペインティングをしています。当日、子ども
たちは登園後からすぐに「えのぐ やるんだよね?」「はやくやりたいな~」と胸をワクワク
させる姿がありました。タライに絵の具が用意されると目を輝かせて近寄り「さわっても
いい?」「きれいだね」「きもちよさそうだね」とさらに期待を膨らませています。今回は黄色と青色の絵の具を使い、2つの色が混ざり合うと緑色になるという発見をしたり、手や足、さらには顔にも絵の具を付けて感触を楽しんだりする姿がありました。また、友だち同士で洋服に手形を付け合ったり、大きな模造紙に手形や足形を付けたりして楽しむ姿も見られています。最初は少し控えめだった子どもたちも気付けば積極的に絵の具に手を伸ばし、最後には洋服も身体も綺麗な色で染まっていました。ボディペイン
ティング後も楽しかったことを友だちや保育者と話し、余韻も楽しんでいる様子でした。今後も、さまざまな感触遊びを楽しんでいきたいと思います。

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幼児クラスに進級し、初めてのボディペインティングを楽しみました。朝登園すると
「きょうは、はなぐみがえのぐするひだよね!?」「えのぐ、はやくやりたい!」と、待ちに
待ったボディペインティングに期待感を膨らませながら、保育者や友だちと嬉しそうに話す姿が見られていました。保育者が赤と黄色の絵の具をそれぞれタライに出すと、両手をタライに入れてぐるぐると混ぜ「きもちいー!」と感触を楽しむ姿や、窓や地面に貼ってある画用紙に両手や足を
付け、色を付けることを楽しむ姿が見られていました。その中で「あ!オレンジになってる!」と色が混ざっていることに気が付くと、皆で一緒に絵の具を混ぜて色が変化していく様子も楽しんでいました。
また、両手にたっぷりと絵の具を付けて保育者や友だちの洋服に付けたり、身体に付いた絵の具を塗り伸ばしたりして全身で絵の具に触れることを楽しんでいました。
これからもさまざまな感触に触れ、身近な素材への興味や関心が広がるようにしていきたいと思います。

 

 

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<今月のめやす>
・戸外で秋の自然に触れたり、身体を動かして遊んだりすることを楽しむ。
・簡単な食事のマナーについて知り、意識しながら食べ進める。
<お楽しみ>
・全身を使った遊びを楽しもう!
・ハロウィンの雰囲気や制作を楽しもう!

パネルシアターや大型絵本の読み聞かせを楽しんでいます。パネルボードの前には自然と子どもたちが集まり「なにするの?」と興味を示し楽しみに待っています。パネルシアターが始まると、保育者と一緒に馴染みのある歌を口ずさんだり、発見したことや思ったことを自由に言葉にしたりしながら楽しんでいます。また、ボードの中を動き回る野菜や動物などのしかけにも興味を持ち注目する姿があります。「みて!」「なんかでてきたよ!」と期待に満ちた表情を浮かべ、次はどんなことが起きるのだろうと目を輝かせて
いました。
これからも、さまざまな方法で物語の世界感を楽しめるようにしていきたいと思います。

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<今月のめやす>
・保育者に見守られながら身の回りの事を自分でしようとする。
・秋の自然に触れながら戸外遊びを楽しむ。
<お楽しみ>
・秋の自然に触れ、身の回りの生き物や植物に興味を持とう!

暑さも和らぎ園庭での活動が行えるようになりました。園庭では、砂場遊びやかけっこ、年上児が育てている畑で保育者と一緒に小松菜やトマトなどの野菜を観察しています。砂場遊びでは、保育者が砂場に水を流し込むととても嬉しそうな表情を浮かべ駆け寄る姿があります。スコップやバケツなどを使う際、保育者が順番に使うということを知らせると「どうぞ」「ありゃと(ありがと)」などのやり取りを楽しむ姿が見られます。
子どものやりたいことを大切にしつつ保育者が環境を提供することで、遊びの幅を広げ、想像力などの考える力の育みに繋げていきたいと思います。

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<今月のめやす>
・季節の変わり目を心地よく過ごせるようにする。
・戸外で秋の自然に触れながら保育者と身体を動かしたり、探索をしたりする。
<お楽しみ>
・戸外で秋の自然に触れながら探索したり、身体を動かしたりすることを楽しもう!

9月は室内で指先を使った遊びを行ったり、戸外でたくさん遊んだりしました。室内では、クレヨンでお絵描きを行いました。保育者が描いてみせると、真似をしてクレヨンで紙になぐり描きやトントンとクレヨンをうちつけるようにして色を付けて楽しんでいました。また、さまざまな色を使って楽しむ姿も見られ、クレヨンを片付ける際には「ないない」と保育者の言葉を真似たり喃語を発したりする可愛らしい姿も見られるようになってきました。
園庭では、興味のあるところへ探索し、石を拾い大事そうに持ち歩く子、花や葉をじっと見つめたり、触れようとしたりしている子とさまざまな姿が見られました。砂場では、手で砂を掴み自分の足にかけて全身で砂の感触を確かめたり、シャベルで砂をすくいバケツに入れたりと夢中で遊んでいました。
今月は園庭や散歩に行き秋の自然に触れながら探索したり、身体を動かしたりして戸外での遊びを十分に楽しめるようにしていきたいと思います。

 

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9月1日は防災の日、9月9日は救急の日です。この日を目安に、年に1度は救急箱や避難経路の確認、備品の整理などをしておきましょう。また、新型コロナウイルス感染症対策グッズも非常持ち出し袋に入れておくと安心です。

 

視力検査のお知らせ

対象:ほし組、つき組
日時:10月の天候の良い日

  • 簡易的な検査のため、眼科での検査に相当するものではありません。
  • 検査時のお子さまの様子や検査結果によっては、眼科受診を勧める場合があります。

全園児検診のお知らせ

対象:全園児
日時:11日(火)、25日(火)

  • 体調不良でお休みをする以外は、できるだけ登園していただけますようご協力をお願い致します。*どうしてもご都合がつかない場合は事前に職員にご相談下さい。

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○運動会について

日程

令和4年10月29日(土)午前中 ※雨天決行

場所

寺地小学校  晴天時:校庭 雨天時:体育館

対象

3歳児クラス(はな組)
4歳児クラス(ほし組)
5歳児クラス(つき組)

※詳細は後日配布予定の手紙をご確認ください。

○体調不良時の登園について

集団生活の場であるため、体調の悪い場合は受診をお願いします。集団生活が可能か診断してもらい、登園の判断をして下さい。
※下記のような場合には登園を控え、症状や怪我がおさまってから24時間程度は家庭保育のご協力をお願いします。

  • 登園時に37.5℃以上ある場合
  • 嘔吐・下痢が2回以上ある場合
  • 頭部を強く打撲した場合

など
※検査結果に関わらず、PCR検査・抗原検査を受けることになった時点で園にご報告して
頂けますよう、お願いいたします。
なお、個人情報保護の観点から検査状況などの情報の公開は控えさせていただきます。

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先月の食育の様子

~テーマ野菜のお話~

毎月行なっているテーマ野菜も子どもたちに馴染んできたようでテーマ野菜のお話を楽しみに待つ姿が見られました。
「なすもさつまいももみつけたよ!」「さらだのなかにはいってた」と嬉しそうに報告してくれる姿がありました♪
「さつまいもをたべておなかのなかをきれいにする!」「なすもたべられたよ!」と友だち同士で楽しく給食が食べられたようです。

~十五夜のお話~

十五夜は1年で一番綺麗にまんまるのお月様が見える日だと伝えると「おつきさま
みてみる!」「うさぎがみえるかな?」と友だち同士で話す姿がありました。給食ではうさぎりんごを提供すると「かわいい!」「うさきがいる!」と嬉しそうに食事をする姿がありました。

10月の献立について

10月は新米の季節となり、園で使用するお米も新米になります。「秋の実り献立」では、秋ならではの食材を取り入れ、子どもたちに旬の食材のおいしさを丁寧に伝えていきます。

テーマ野菜:かぶ

また、かぶは捨て園ではかぶの食感を生かしたサラダや甘みを楽しめるシチューを提供していきます。
るところがなく、葉も食べられます。おやつのおにぎりでは、かぶの葉を
使いかぶを余すことなく楽しめる献立になっています。

目の愛護デー

園では、目に良い栄養素が含まれた食材を
たくさん取り入れた献立を予定しています。

✿鰯の和風ハンバーグ

DHAを多く含む鰯は、鶏ひき肉と合わせて
子どもたちが食べやすいようにしました。

✿ブルーベリーヨーグルト

アントシアニンを多く含むブルー
ベリーをソースにし、子どもたちが
食べやすくしました。

✿キャロットマフィン

ビタミンAが豊富に含まれている人参を使い、子どもたちが大好きなマフィンにしました。

箸を使う工夫

園では子どもたちの様子や成長に合わせて箸の使用を始めています。子どもたちの使いたい、やってみたいという気持ちを大切にし、以下のような工夫をしながら箸の使用を進めていきます。

  • 箸に慣れるまではスプーンと併用しながら少しずつ
    移行していく
  • 食材は、箸を使ってはさみやすい長さや大きさに切る
  • 煮崩れしやすいものは形の残る硬さにして掴みやすくする

(献立例:鶏肉と根菜の甘辛炒め・さつま芋の甘煮)

今月は秋の味覚である「秋刀魚」を5歳児クラスは骨が付いたまま提供します。魚の食べ方を通して箸の持ち方やマナーを、イラストなどを用いて伝えていきたいと思います。