Letter
園だより
爽やかな風に、色とりどりの花々が揺れる季節となりました。
進級や新入園を迎え、当初は不安そうだった子どもたちの表情も、今ではすっかり園生活に馴染んできたようです。園内には子どもたちの明るく元気な声が響き渡っています。
戸外へ一歩足を踏み出すと、春の芽吹きが至る所に感じられます。子どもたちは、桜の開花に心を躍らせ、たんぽぽの綿毛を見つけては指を差し、自分の発見を嬉しそうに友だちと共有しています。
また、ダンゴムシやアリ、チョウを見つけると、そっと捕まえて観察する姿も見られます。小さな個体を見て「これは赤ちゃんかな?」と言ったり、大きなものを「パパやママだね」と見立てたり。今も昔も変わらない子どもたちの真っ直ぐな感性に、ふと懐かしさを覚えます。
私はこれまで、このおたよりを通じて「アナログの中で生きること」や「自然を大切にする心」についてお伝えしてきました。それは、自然が人知を超えた強大な力をもっているからです。
自然は、美しさや雄大さといった豊かな感性を授けてくれる一方で、時に私たちに「畏怖(いふ)」の念を抱かせます。火、水、風、土。それらは花火や噴水、そよ風、豊かな畑として私たちに癒しや恵みをもたらしますが、一転すれば火災や洪水、台風、土砂災害という脅威にもなり得ます。だからこそ、私たちは古来より自然を敬い、大切に共生してきた歴史があるのです。
当園がある目黒区は、都心の中でも決して自然が多い地域ではありません。しかし、そのような環境だからこそ、子どもたちが自然を愛する心を育むために何ができるかを、職員と共に考え、行動していきたいと考えています。
その柱の一つが「食育」です。かつての日本では、多くの人々が農業に携わり、自然と共に暮らしていました。親が畑仕事をする傍らで、子どもたちは手伝いをしたり、用水路で遊んだりしながら、自然と手仕事を学び、季節ごとの「旬」を肌で感じてきました。この体験の積み重ねこそが、日本の豊かな「食文化」の根源です。
私たちは、この体験を現代の子どもたちに伝承していくことこそが、真の食育であると考えます。
当法人では「食(食べる)」「植(育てる)」「触(触れる)」という「3つのしょく」を大切にしています。かつての農村風景をそのまま再現することは難しくても、都会ならではの工夫を取り入れ、園内での自然体験を強化してまいります。実体験を通じて、子どもたちの心に「自然を愛する心」が深く根付いていくことを願っております。
| 日付 | 内容 | クラス |
| 1日 | 端午の節句の会 | 全クラス |
| 3日~5日 | アーリーサマーフェス | 地域家庭 |
| 7日 | 避難訓練 | 全クラス |
| 11日 | スポーツプロジェクト(ブレイキン) | 5歳児クラス |
| 12日 | ヒーローバス@駒沢オリンピック公園 | 幼児クラス(Aチーム) |
| 14日 | ヒーローバス@駒沢オリンピック公園 | 幼児クラス(Bチーム) |
| 16日 | 年度初め懇談会 | 全クラス |
| 19日 | ヒーローバス@駒沢オリンピック公園 | 幼児クラス(Aチーム) |
| 21日 | 誕生会 | 全クラス |
| 25日 | 異文化交流 | 3,4,5歳児クラス |
| 27日 | ヒーローバス@駒沢オリンピック公 | 幼児クラス(Bチーム) |
| 28日 | 春風ランチ | 3,4,5歳児クラス |
| 29日 | 全園児健康診断 | 全クラス |
〇年度初め懇談会について
日頃のお子様の様子を共有し、これからの園生活をよりよいものにするため、以下の通り懇談会を開催いたします。
詳細は4月23日のkindy保護者へのお知らせの内容をご確認下さい
〇全園児健康診断について
全園児健康診断を5月29日に行います。お休みされた場合は後日、園医にてご家庭での受診を依頼しております。当日はなるべく登園していただきますようお願いします。
〇令和8年度「オープンセミナー」について
東京児童協会におきましては、保育現場と各ご家庭、ならびに地域社会が連携し、子どもたちの健全な成長を支えることを基本理念としております。
その一環として、子育てに関する疑問や課題に対し理解を深めていただく場として、定期的にオープンセミナーを開催しております。
4月は、玩具をテーマに、日頃東京児童協会の各園でどのような玩具を取り入れ、子どもたちの育ちを支える環境づくりを行っているかをご紹介いたします。実際の保育現場の取り組みをご覧いただける機会となっております。
また5月は、「性教育」をテーマに、日常の中で子どもたちへどのように性について伝えていくかについて、現場経験に基づいた具体的な関わり方をご紹介いたします。保護者の皆様が抱えやすい疑問や不安に寄り添った内容となっております。
なお、本セミナーはこれから玄関等に掲示又はKINDYにてアナウンスをいたしますので、興味のある方は是非ご参加ください。動画の視聴には各回ごとにお申し込みが必要となりますので、ぜひお早めにお申し込みください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
入園から少し経ったある日のことです。
登園時にお母さんから離れる寂しさから泣いている子が、救急車のサイレンが聞こえると、ふと泣きやむ様子がありました。そこで乗り物に興味があるのではないかと感じ、その後のお散歩で電車の見える位置まで行ってみました。するとそれまで不安そうな表情だった子がパッと笑顔になり「でんしゃ!」と指を差して知らせてくれました。その子の好きな物に触れることで気持ちが切り替わり、自分から伝えようとする姿が見られた事が印象に残っています。
このように一人ひとりの興味や関心に寄り添いながら、安心して過ごせる環境を大切にしていきたいと感じました。今月は戸外での活動を増やしながら自然に触れたり、探索を楽しんだりしながら一人ひとりの「やってみたい」の気持ちを育んでいきたいと思います。
これからもご家庭と連携しながら安心して過ごせるように見守っていきたいと思います。これから1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
「ぽっとん、できた!」
気になるものに手を伸ばし、手や指を使ったあそびを楽しむ姿が見られてきました。
豚の貯金箱の玩具がお気に入りで、コインを入れたり出したりを繰り返しながら夢中になっています。コインが落ちた瞬間の「できたよ!」と言う表情がとても微笑ましく、その姿に寄り添いながら大切に見守っていきたいと思います。
入園・進級より1ヶ月が経ったばかりですが、一段と成長を感じます。その1つが身の回りのことへ積極的な姿です。
先日1人の子が「うーん、うーん」とズボンを引っ張り自分の片足を抜いてズボンを脱ごうと奮闘していました。途中で足が引っかかったため「できない〜」と言って泣きそうな表情になりましたが手を離さず続けようとしていたので、保育者が少し様子を見ながら見守っているとスポーンと見事に脱げました。その瞬間「じぶんで、できたー!」と嬉しそうに保育者に伝えていました。
その子から「じぶんで」という言葉を初めて聞いたのと、最後まであきらめずに取り組んだ誇らしげな表情からその子の喜びが伝わってきて、とても幸せな瞬間でした。
「じぶんでしたい」という姿勢や、思いを通したい姿が増えてくる時期かと思います。そのような子どもたちの思いを受けとめつつ、時にさりげなく援助していくことで、自分でできることが少しずつ増え自信に繋がっていけるようにかかわってまいります。
「かーしーて」
保育者が声を掛けなくても自分たちで「かーしーて」「いま、つかってるよ」等のやり取りが少しずつ見られ始め友だちとの関わり方を学んでいっているようです。友だちが使い終わるまで待つことはまだ難しい様子があるため、保育者が傍で頃合いを見て「ノンタンの絵本みたいに(『ノンタンぶらんこのせて』)ゆっくり10数たら○○ちゃんに貸してもらえる?」などと言って一緒に数えるなどして関わりを援助しています。
子どもたちの自立心や自信を育み、生きる力につなげていくことをねらいとして、幼児クラスでは身の回りのことに自分で取り組んでいます。朝の身支度もその一つです。
進級したばかりの頃は、目に映るもの全てが新鮮で支度よりもワクワクする事へ気持ちが向いてしまいます。その為、『お支度ごっこ』の活動を取り入れ、支度をすることも”新しい楽しい事”へと繋がるようにしました。
花組は初めての経験の為、保育者が手本となりながら、「次はこれをやってみよう」と声を掛け、一緒に進めていきました。星組・月組では、「今日はお兄さんお姉さんチェックするよ」と伝えています。子どもたちは「かんぺきだよ」「こんなのかんたん」と自信いっぱいに教えてくれて張り切る姿から、成長した頼もしさを感じます。支度カードを見ながら「1番は何をする?」「洋服はどうやって入れる?」と問いかけながら進めています。上衣の畳み方も「だっこ、だっこ、おじぎ、はんぶんこ」と知らせると声に出しながら、友だち同士で確認したり、自分で畳もうとしたりする姿が見られました。
また、身支度の順番や準備の仕方を写真で示した”身支度カード”を用意すると、「これはできたから、つぎはしーる!」と自分で確認しながら、進める姿も見られるようになりました。
保育者の関わりや言葉掛けを工夫する事で子どもたちは自分で考え、気付き、「できた」という経験を積み重ねています。今後も、一人一人の育ちを大切にしながら、主体的に取り組める環境作りを進めていきます。
【はなぐみ】
・新しい保育室での生活の仕方が分かり、身の回りの事を少しずつ自分でしようとする。
・保育者や友だちと関わりながら好きな遊びを見つけ、繰り返し楽しむ。
【ほしぐみ】
・新しい保育室での生活の仕方が分かり、保育者や友だちと関わりながら園生活を楽しむ。
・自分の思いや考えを言葉で伝えようとする。
【つきぐみ】
・見通しをもった生活の流れの中で気持ちの切り替えを少しずつ身に付ける。
・自分の考えを伝えたり、相手の思いに気付きながらかかわろうとする。
「クラスの垣根を超えて」
異年齢での関わりを深めるため、縦割りで二つのチームに分かれ、活動をしています。ある日の戸外活動では保育者がダンゴムシを見つけたことをきっかけに虫探しが始まりました。「いたよ!」と年長児が夢中で探しているとその様子を見た年下児も「ぼくもみつけたい」「みえないよ」と集まり、思うように見つけられず、ぶつかり合う姿も見られました。年上児が「ちょっとはなれてみて」「こっちにもいるよ」「つかまえてあげるね」と優しく声を掛ける場面があり、次第にみんなで虫探しを楽しむ姿へ変わっていきました。気付けばあちこちから「みつけた!」「こっちこっち!」と元気な声が響き、子どもたちはすっかり虫探し名人です。異年齢ならではの時間を過ごすことができ、嬉しく思いました。
新年度が始まり、新しい環境にも少しずつ慣れてきた様子です。食事前には「きょうのごはんなに?」と給食室に聞きに来てくれたり、食事中に様子を見に行くと「おいしいよ!」「ぜんぶたべたよ!びっくりしたでしょ?」と嬉しそうに伝えてくれたりと、友だちと食べる食事を毎日楽しみにしている姿が多く見られました。
進級し園生活にも徐々に慣れてきたこの時期は、「五月晴れ」という言葉があるように澄み渡った青空が広がる気候の良い季節です。5月の目標「仲良く食べよう」に向けて、園では戸外で食事をする春風ランチを実施します。友だちや保育者と心地のいい空間を楽しみながら食べる時間を設けています。
また、使用する野菜の種類を増やして色彩を豊かにする事で、視覚からも食欲が湧くような工夫をしています。
端午の節句には、鯉のぼりをあげて男の子の成長を祝います。「端午」とは、月の初めの、5日のことをいい、午と五の音が同じことから5月5日が端午の節句として定着しました。
園では、成長に合わせて呼び名が変わる出世魚の”ぶりの竜田揚げ”や邪気を払うとされる”ちまき”など、子どもの成功や成長と健康を願う食事を提供します。
5月から6月にかけて旬を迎える新じゃがいもは、一般のじゃが芋よりみずみずしく、薄い皮ごと食べることで食物繊維やビタミンCを多く摂ることができます。
「新じゃがいも洗い」はスポンジなどで軽くこするだけで泥が落ちるため子どもでも取り組みやすく、段々と泥が落ちて白くなる様子に達成感を感じることができます。自分が関わった食材が料理に入っているといつもより美味しく感じ、食べる意欲にも繋がります。ぜひご家庭で一緒に洗ってみてはいかがでしょうか。
「お好みポテト」