社会福祉法人 東京児童協会

Letter

便

2022.09.07

花房山目黒駅前保育園333 令和4年9月号 園だより

9月おたより

8月は今年のテーマ「LOVE&PEACE」にかかわる月となりました。
原爆の日、終戦の日、それぞれの日に、どういう日であるかを伝え、黙とうをしました。
4,5歳児には、どう感じたか、聞いています。「たくさんの人が死んで悲しかった」「怖かった」「悲しい人もいた」「火の中に巻き込まれて、みんなが生きられない」「お父さんが戦争に行って家族がいっしょにいられない」などの感想でした。みんなにとっての平和とは?と聞くと、「一緒に家族で過ごせること」「お友達と遊べること」「幸せにくらすこと」「おうちがあること」など声が上がりました。どうしたら平和なんだろう?との質問には、「戦争をやめる」「あやまる」「仲直りしてともだちになること」…子どもたちにとっての戦争、平和、思いやりの思いを聞くことができました。
世界の人々が平和に暮らせるよう、みんなで考えていくことを継続していきたいと思います。

そこで園として以下のことを推進していきたいと考えました。保護者の皆様のご賛同をいただけましたら幸いでございます。可能な方はご協力をお願い申し上げます。
1 ユニセフへの募金寄付
すでに、様々な形で皆様方も行っているとは存じますが、エントランスに募金箱を設置します。世界の子どもたちに支援にと考えています。
第一次締め日:2022年10月31日
第二次締め日:2023年 2月28日
2 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会へペットボトルのキャップ収集
ペットボトルキャップを集めます。
SDGsが推進される中で、様々な見解がありますが、333の園で収集をした経験はないため、皆さまにご協力していただき、少しでも世界の子どもたちのワクチン接種が進むように協力をしたいと思います。集めたキャップを子どもたちと洗い、寄付していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
*ご注意 飲料水のペットボトルキャップに限ります。エントランスに回収箱を用意いたします。
締め日:2023年 2月28日

~ 9月は様々な体験が…~
*「目黒のさんままつり」
今年度も「目黒のさんままつり」は中止だそうです。ここ2年、寂しい思いでした。そこで今年は子どもたちにめぐろのさんまを知ったり、なにかできることはないか?考えていきたいと思います。
*「お月見」
十五夜…きれいなお月さまを見ることはできるでしょうか?毎日の月の満ち欠けを子どもたちと確認して事象の変化、そしてお月見の意味、お食事をいただけることへの感謝の思いを含め、伝えていきたいと思います。
*「敬老の日」
地域の高齢者、特に特養の高齢者の方々へいつも遊ばせていただく感謝の気持ちを伝えたいと考えています。そして自分の祖父母の方がたへも気持ちが伝わるような活動を取り組みます。
*そして10月1日の「333運動会」に向けて…
体を動かして、親子で楽しもうと、計画中です。(詳細は後日お知らせいたします。)
今年は、以下の通り、品川区第三日野小学校にて、開催予定です。雨天の場合の実施については感染状況に合わせ別途お知らせいたします。
*第1部 0歳児、1歳児クラス対象  *第2部 2歳児、3歳児、4歳児、5歳児クラス対象に分け、333の子どもたち、保護者の皆様と楽しむ会にしたいと思います。

~「大きなおうち」の教育について その2~
今回は「ワンルーフゼミ」についてご紹介いたします。「自ら考え、判断し、行動しようとする子ども」を育む当法人の理念、教育保育方針を基本とする独自の開発メソッドです。「遊び」と「生活」と連動させて幅広い教育体系を構築、幼児期に必要とされる総合的な学習を網羅したカリキュラムになっています。
主として4,5歳の活動で、学びの内容に合わせた導入からスタートし、子どもたちの興味や集中力を高めます。カードやテキスト等、教材を用いて考える時間を設け、自分の力で考えたり、友だちと一緒に相談して答えを出すこともあります。
他にも紐通しや線描き、折り紙等の手先を使った学びにも取り組んでいます。ワンルーフゼミで学んだことを遊びに繋げていたり、遊びからワンルーフゼミで確かめたり、子どもたち自身が自然と学びを楽しみ、集中する力、好奇心を育て、困難なことを乗りこえる強い心、他者の気持ちを想像したり、自分の考え、思いを知るなど遊びながら、活動を続けています。

あひる
<今月の目標>
◇気温の変化に気をつけながら、健康で快適に過ごせるようにする
❖身近な人や物へ興味を示し、保育者等に見守られながら一人遊びや探索遊びを楽しむ
8月は氷や寒天、水遊びを通して夏を感じました。氷遊びでは、最初は冷たくて驚く子や緊張で涙する子もいましたが、保育者や友だちが遊んでいる姿を見て少しずつやってみたい!という気持ちが芽生え、今ではわくわくした表情をしています。氷遊びにも慣れてきており、つんつんと突っつくだけだった子どもたちが、氷を持ち上げたり回したりして遊び方を発展させながら楽しむようになりました。また、絵具を凍らせて作った氷絵具での活動では、子どもたちも目を輝かせ、氷をしっかりと握って線を描いたり、溶けた絵具を指でなぞったり、画用紙をバンっと叩いて楽しむ子がいました。他にも、絵具の色が交わっていく様子をじっと観察する子もいて遊び方にも個性を感じます。
涼しい日には外気浴に出掛けました。靴を履いて保育者と手を繋いで歩行を楽しむ子やバギーに乗って車や犬等を指差し保育者に伝えようとする子もいます。少しずつ身近な人に対しての興味が出てきており、友だちに触れたり、笑い合ったりする姿も増えてきました。今月は、リズム体操や散歩等を通して身体をたくさん動かしていきたいと思います。まだまだ暑い日が続きますが、健康面に留意し楽しく過ごしていけるようにしていきます。

うさぎ
<今月の目標>
◇安定した一日の流れの中で自分の気持ちを身振りや言葉で表現し、安心して過ごせるようにする。
❖全身を使った遊びや一人遊びを十分に楽しむ。

水風船や寒天遊び等、夏ならではの遊びを8月も存分に楽しんでいました。水風船遊びではぎゅっと握り水風船の形が変わる様子や、投げてからぼよんぼよんと跳ねる様子を繰り返し楽しむ姿が見られました。保育者が小さな穴を空けた水風船を水鉄砲のようにすると、水に触れようと手を伸ばしたり「きゃきゃきゃ」と可愛らしい笑い声をあげています。感触遊びを通して 涼を感じてきた子どもたち。今後も様々な感触の経験や体験を積み重ねていきたいと思います。
また、運動遊びも大好きな様子が見られます。ソフトブロックを使って一本道を作ったり、巧技台で滑り台を作ると「んしょ(よいしょ)」と一本橋の上に立ち、一歩ずつ慎重に進む姿や「しゅー」と繰り返し滑る等しています。最初は巧技台によじ登る事が出来ない姿もありましが、いまではあっという間によじ登り「できた!」「あー!」と保育者に言葉や身振り手振りを使って喜びを伝えようとしています。
今月もたくさん身体を動かしていきながら子どもたちのできたを一緒に喜び見守っていきたいです。

ひよこ
<今月の目標>
◇気温差に留意し、健康で快適な生活を送れるようにする。
❖ルールや約束事がある事を知る。
日々、気温の高い日が続き、戸外での活動が中々出来なかった分、室内で身体を存分に動かしたり、様々な感触遊びを楽しみました。中でもフィンガーペインティングは子どもたちが特に夢中になって取り組くんでいました。豪快に遊ぶ事が大好きな子どもたちは、衣服に絵の具が付いても構わず、両手いっぱいに付いた絵の具を友だちと見せ合ったり、「きょうりゅうみたい!」「おててがあおになっちゃった!」と
嬉しそうに話していました。
また、生活の中で少しずつ約束事について伝えています。部屋を走ってる子がいると「おへやは、はしったらだめなんだよ」と注意する子がいたり、玩具の貸し借りの中でも「○○くん終わったら貸してね」等、意識をしている声が聞こえるようになってきました。まだまだ自分が使いたかったという思いが勝り、無理に取ってしまう場面もありますが、しっかり話をすると納得出来るようになってきています。今後も子どもたちの『やってみたい!』を大切にしながら、ルールや約束事がある事を丁寧に伝え、子どもたちが安心して過ごせる環境にしていきたいと思います。

はな
<今月の目標>
◇自分の身の周りの支度を自ら整えようとする。
❖正しいマナーを知り、食事を楽しむ。
❖身体を動かす活動を楽しむ。
日中の気温も過ごしやすい日が増え、子どもたちも「今日保育園来るときお外涼しかったの」と気温の変化に気付き、戸外活動では虫取り網と虫かごをみんなで持って「今日はミンミンゼミ捕まえるんだ!」「青いトンボどこにいるかなぁ」とわくわくしながら出掛けています。散歩先で図鑑を開くと「さっき見つけたのはこれかな?」「違う鳴き方のセミもいたよ」「一緒に見つけたよね」と友だちと
様々な発見を喜び合う姿が見られました。色水遊び、氷遊び、夏の虫探しや夏祭りなど様々な素材を通して夏の活動を存分に楽しんだはな組。今後も一年の中でそれぞれの季節の行事や体験を通し、たくさんの学びや思い出を作っていけるようにしたいと思います。
10月1日はいよいよ333うんどうかいがあります。子どもたちも年上児の表現遊びやパラバルーンを見て「お兄さんお姉さん、かっこいい!」「お父さんとお母さんに素敵な所を見せたい」と目を輝かせていました。9月は運動遊びやダンス活動を通し、テーマであるLove&Peaceを子ども達が少しずつ意識しながら運動会に向け期待を持っていけるようにしたいと
思います。

ほし
<今月の目標>
◇頑張りを認めてもらい、意欲を持って活動に取り組めるようにする。
❖友だちと一緒に遊ぶ中で自分のイメージや思いを表現し、思いを共有しながら遊ぶことを楽しむ。
先月は「虫取りに行きたい」「水遊びやりたい」「絵の具で思い切り遊びたい」等、夏ならではのやりたい遊びの意見がたくさん出てきました。特にボディーペインティングでは初めは「汚れるのが嫌だ」と言ってましたが、保育者が思い切り汚れ「誰が1番カラフルモンスターになれるかな?」と、声を掛けると、自分だけではなく保育者や友だちにもお互い満足するまで色を付け合っていました。「背中にハートいっぱい描いたよ」「あれ?それはLOVE&PEACE?」「赤と青を混ぜると何色でしょう?」と最後には全身カラフルな子どもたちに変身していました。、友だちと思いを伝えながら遊びを楽しむことが出来てとても良い経験となりました。
また、異年齢での活動を増やし、はな組と一緒に散歩に出かけました。「一緒に行こうね」と手を差し伸べ、転んでしまった時は「大丈夫?」と声を掛ける等、自然と優しい言葉で溢れていました。その姿を保育者が褒めるとポカポカ言葉でいっぱいになり、同じクラスの子に対しても同じ様に思いやりの気持ちを持つ姿が見られました。まだまだ口調が強くなってしまうこともありますが、そんな姿をつき組が見て「大丈夫だよ、こうしたかったんだよね?」と、話を取りまとめてくれることもあります。同じ保育室内で過ごしているからこそ、近い距離で話ができ、落ち着いて過ごせることも見られます。様々な関わりを今後も増やしていきながら日々1人ひとりが輝けるように過ごしていきたいと思います。

つき
<今月の目標>
◇遊びに集中して、落ち着いて生活できるようにする。
❖友だちの個性を知り、思いやりの気持ちを持って関わる。
❖友だちと共通の目的をもって取り組む中で、自分たちで工夫しながら遊びを進めていく。
暑さが増し室内で過ごすことが多かった先月は、ボディペインティングを通して全身を絵の具いっぱいにし心を開放してアートに触れました。最初は躊躇していた子も、周りで楽しむ友だちの姿を見て少しずつ大胆に遊んでいき模造紙の上で踊ったり、自分の顔にもペイントしたり「楽しい!」と素敵な
笑顔が見られました。絵の具遊びを通してアートで表現することの楽しさを感じているので、今月は廃棄する野菜を活かした藍染め体験を通してSDGsを考えながらのアートを検討しています。
また運動会に向けて少しずつ動き出しています。表現の種目では、自分の得意なことを披露したり、スポーツプロジェクトで学んだ動きを取り入れていく予定です。自分で挑戦するものを決めて子どもたちも積極的に遊びの中で取り組んでいます。うまくいかない子には「○○ちゃん見ててね、こうするとできるようになるよ!」と手本を見せるなど、思いやる様子もありました。今後も子どもたちが主体的に取り組みLove&Peaceの心を感じられる活動を取り入れていきたいと思います。

<保健>
<今月の保健目標>
夏の疲れを残さず、身体のリズムを整える
8月健康教育「鼻の話」
はな、ほし、つき組に話しました。

「鼻の持つ役割とは?」
①呼吸をすること
②においをかぐこと
③鼻水と一緒に菌やウイルスを体の外に出すこと

「鼻をかむときはどうしたらいい?」
①かた鼻ずつ、やさしく
②強くかんだり、鼻をすすってはいけない
※鼻と耳はつながっているので、強くかんだりすると耳が痛くなってしまうこともあります。

そして、嗅覚を使ったゲームをしました。
〇〇を箱の中に入れて回し、「何の果物のにおいか?」を当ててもらいます。

「ちょっと酸っぱいにおい」、「おいしそうなにおいだよ」「ええ、わかんない……」

正解は、オレンジやパイナップル!
みんな見事大正解でした!
9月9日は「救急の日」「誤飲による窒息にご注意ください」

実は、東京消防庁管内で、平成29年から令和3年までの5年間に、5歳以下の子ども5,829人が、窒息・誤飲等により救急搬送されています。

3歳児の口の直径は約39mmと言われており、これはトイレットペーパーと同じくらいの幅です。

 

 

 

これより小さいものは、子どもが口に入れてしまいうと誤飲・窒息の可能性があります。
直径4cm未満のものは、子供の手の届かないところに置くようにしましょう。
<家庭における誤飲で多いもの>
たばこ・ボタン電池・医薬品や化粧品
プチトマト・豆・ナッツ類など

<調理>
テーマ野菜【茄子、さつま芋】
今月のテーマ野菜は、食卓にもよく登場する「茄子、さつま芋」です。
茄子
焼く、煮る、揚げる、漬ける等さまざまな調理法が適しています。皮の色素は「ナスニン」というポリ
フェノールの一種で、抗酸化作用があります。また、切り口の変色の原因となる「クロロゲン酸」にも、老化やがんを予防する効果が期待できるといわれています。園では子ども達が大好きなミートソーススパゲティや、牛肉とガーリックバター風味に炒めたりして食べやすいよう工夫して提供します。

さつまいも
食物繊維が豊富で、切り口からでる「ヤラピン」という成分が腸の働きを促すため、便秘の改善に効果的です。皮の部分にはアントシアニンが含まれており、抗酸化作用があります。園では子ども達に人気のスイートポテトや、さつま芋チップスなどおやつとして提供したり、サラダや味噌汁に取り入れたりして、バリエーション豊かに食べることができるさつま芋の魅力を伝えていきます。

きれいに食べよう
園での食事にも慣れ、食べることに意欲的な姿が見られるようになってきました。今月は、きれいに食べることや正しい食事マナー、食事の後片付けが身に付くように、食事中だけでなく日常の生活の中でも考えられる時間を設けています。食べこぼしを拾ったり、テーブルをきれいにすることなどの食事マナー等に関する絵本の読み聞かせや、栄養士からの話等を通して伝えていきます。

①自分の喫食量を知る
自分で食べられる量を考え、完食することで達成感に繋がります。
②食後のテーブルをふりかえる
3~5歳児を対象に、自分の使った場所は自分で綺麗にする習慣がつけられるよう台布巾や紙ナプキンを用意し、声を掛けています。
③正しい食具の使用
指先の発達を促す遊びを通して、スプーンや箸の持ち方を学んでいます。食具の持ち方が安定することで、丁寧に集めて食べることができ、食べ残しが無くなっていきます。

・9月献立について
9月は、残暑もあるため秋の食材を使用しつつ、さっぱりとした献立や喉ごしの良いおやつを取り入れたりしています。
また、食欲がわくような味付けや、見た目も美味しそうな献立となるようにしています。

・十五夜
園では、十五夜によく食べられる里芋の旨煮や、さつま芋を使用したお月見団子を提供します。収穫祭を通して食物に感謝する気持ちを伝えていきます。主菜は子ども達に人気のある月見つくねを提供する予定です。