神田川ほとりに花咲く保育園園だより令和4年度11月号ｐｄｆ

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◆園長挨拶
公園を歩いているとコロコロとしたドングリが落ち葉の隙間から顔をのぞかせ、少しずつ秋の訪れを感じられるようになってきました。
ドングリといえば、伝統遊戯で『どんぐりころころ』の歌に親しんできた幼児クラスの子ども達。肥後細川庭園に行くと、たくさんのドングリを発見。そして、この公園には池があります。すると子ども達は「どんぐりおいけにおちちゃう」「どじょういるかな」と口々に言いながら自然と『どんぐりころころ』の歌を口ずさんでいました。歌の歌詞を思い出してみてください。
「どんぐりころころ　どんぶりこ　おいけにはまって　さあたいへん　どじょうがでてきて　こんにちは　ぼっちゃん　いっしょに　あそびましょう」
どんぐりが池に落ちたらどうなるか、池にはどじょうがいるかもしれない、そういった考えが、伝統遊戯を歌い踊って表現してきたことと、散歩先で同じような環境を見たことが合わさり、子ども達のイメージを刺激した瞬間でした。子ども達にはこうしたイメージと実体験を繰り返しながら、気付きや興味関心を引き出していきたいと思います。
2歳児クラスの子ども達も「なんで？」という言葉がよく聞かれるようになってきました。2歳の終わり頃から4歳頃までによく見られる姿で、『なぜなぜ期』や『質問期』などと呼ばれ、あらゆるものに質問を繰り返す時期です。大人からすると、当たり前の内容から場合によっては返答に困る難問まであり、応答に苦悩することもあるのではないでしょうか。ただ、この『なぜなぜ期』は、非常に大切な言葉や想像力、創造性の発達における大切な通り道です。この時期に育まれた力は、後々の問題解決能力につながってくると共に、新たな知識を得ることを楽しむ知的好奇心の芽生えにもつながります。質問攻めにあっている大人としては大変かもしれませんが、子ども達の好奇心の芽を摘まず、一緒に想像して答えを見つけることを大人も楽しんでみてください。
引き続き保育園生活の中でも、子ども達がたくさんの想像と創造を楽しめるような保育者の関りや環境を整え、園が掲げる目標でもある「自ら考え、判断し、行動できる」力を育んでいきたいと思います。

＜１歳児　うさぎ組＞
季節の変わり目で朝は肌寒く感じる日もありますが、散歩にも出掛けやすくなり、友達や保育士等と手を繋いで、楽しそうに歩く姿が見られてきています。手を繋いで自分の足で歩く事が嬉しく、終始笑顔いっぱいです。公園には様々な色の落ち葉が落ちていて、子ども達は嬉しそうに、葉っぱを拾ったり、ちぎったりして、それぞれの遊びを楽しんでいます。「どんぐり！」と言って、目を輝かせながら皆で見る可愛らしい姿もありました。
また、制作ではシールで目や鼻、口を付けて、ジャックオランタンのお面を作ったり、「どんぐりころころ～！」と口ずさみながら新聞紙や折り紙を丸めたりして、どんぐりを作りました。行事のハロウィンでは、制作で作った、お面を付けてダンスをしたり、実際に南瓜に触れたりして、身体全体で秋を感じていました。
11月も戸外で身近な自然に触れる楽しさを感じ、行事や制作でも季節を感じられる月にしたいと思います。
【ねらい】
・気温差に留意し、健康で快適に過ごせるようにする。
・保育士等に手伝ってもらいながら、身の回りの事を自ら行おうとする。
・保育者に見守られながら、友達と一緒に好きな遊びを楽しむ。
・散歩や戸外遊びを通して秋の自然に触れ、興味を持つ。

＜２歳児　ひよこ組＞
秋空が広がり、寒くなる日も多くなってきました。室内遊びでは、おままごとのコーナーを広くした事で、ごっこ遊びが出来る環境が増えました。赤ちゃんの人形を使って遊んでいる際は、おんぶ紐を使って優しく抱っこをしてみると、お友達に「いまあかちゃんねてるからしずかにしてね！」「なでなでしてみる？」と話しながらお友達に優しく声を掛けています。また、赤ちゃん用のベットに寝かせてお布団を掛けながら頭を撫でたり、お腹をさすってみたりしてお世話をしています。ごっこ遊びを通して年下児のお世話をしたいと思う気持ちが芽生え、園庭や夕方の保育では「いっしょにあそぼう！」と声を掛けながら優しく手を差し伸べる姿が見られるようになってきています。
今後も、お友達に優しく声を掛けたり、手を差し伸べる事を大切にしたりしながら思いやりの心を育てていきたいと思います。
【ねらい】
○寒暖差に留意し、健康で快適な生活が送れるようにする。
○生活の流れが分かり自分で出来る事に喜びを感じ、身の回りの事を自分で行う。
○遊びを通して、ルールや約束事等がある事を知る。
〇生活や遊びの中で、保育士等や友達と言葉のやりとりを楽しむ。
〇保育士等や友達と一緒にリズム遊びや模倣遊び、ごっこ遊びを通して、表現する楽しさを味わう。

＜３歳児　はな組＞
肌寒い日が続き秋の訪れを感じられる時期となってきました。毎月季節に沿った伝統遊戯を行っていて、今月は『どんぐりころころ』を行いました。今まで行ってきた伝統遊戯は個人で踊る振付がほとんどでしたが、今回は友達とペアになって踊る振付が多かった為、最初は友達と手を繋ぐパートや向かい合うパートが難しそうな様子がありました。日々の遊びの中で踊りを多く取り入れた事により、「てをつないでまわるんだよね」「おともだちのかたをさわるところだね」と徐々にパート毎の動きを理解し、笑顔で踊る事が出来るようになっていました。どんぐり役やどじょう役等の動き等もあり、子ども達も役になりきって踊る事が出来ています。『花咲くミニミニ運動会』の際に保護者の方々に発表する機会を設けていますので楽しみにしていて下さい。
今月も引き続き、伝統遊戯や集団遊びを行っていき、表現する楽しさを味わえる踊りや友達と協力したり競い合ったりする遊びを取り入れて身体を充分に動かして遊んでいこうと思います。

【今月のねらい】
・手洗いうがいを行う中で感染症の予防に努める。
・戸外遊びで秋の自然に触れたり、地域との交流を深める。
・動植物に興味を持ち、観察する事や触れる事を楽しむ。
・自分の思いを言葉にして伝え、話しをする事の楽しさを味わう。
・伝統遊戯やリズム遊びを行い、表現する事を楽しむ。

＜４歳児　ほし組＞
お集まりの際に、子ども達と一緒に、散歩の道中にある身近コンビニや公共施設（図書館、神社、寺、トイレ、交通標識等）の標識やマーク、シンボルマーク等を覚えました。
最初に見たマークは、園内にある『避難経路』のマークです。子ども達は「これしってる。ここのうえにあるよ。あっちも、ほら」と天井近くにあるマークを見上げながら指差しをしていました。「えんていにいくところにもあるよ。はしってるまーく」と園内のある事を思い出したりしながら子ども達は、標識やマーク、シンボルマークに興味や関心を持っていました。
標識やシンボルマーク等の一覧表を見ると「せんせい、おうちのなかにひとがいるけど、なんだろう？」と子ども達の頭の中でいろいろと考えを張り巡らしながら『分からない事を知りたい』という気持ちが溢れていました。
保育園の近隣には、何のマークがあるか等を子ども達自身が意識したり、意識した事を保育者や友達に話しをしたりしながら、地域の方々に挨拶をして交流を深めていく事が出来るようにしていきたいと思います。

【今月のねらい】
・気温の寒暖差に留意しながら、健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける。
・保育園生活を楽しみ、自分の力で行動する事の充実感を味わう。
・友達と戸外で運動遊びをしたり、自然物に触れたりしながら遊ぶ。
・保育士等や友達の言葉や話等を良く聞き、自分の経験した事や考えた事を話して、伝え合う喜びを味わう。
・保育士等や友達と一緒に制作を楽しむ。

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10月に園医の志賀歯科医師と歯科衛生士による、歯科指導がありました。
最近は、10人いるうちの3人は常時口を開けたままにしている子どもがいるようです。なぜそうなるかと言うと、口の周りの筋肉が弱い事に起因するようです。
口の周りの筋肉を付けて、口を閉じられるようにしましょう。また、硬いものでも食べられるようになりましょう。園医の先生からのおすすめの『あいうべ体操』を子ども達と一緒に行いました。ぜひ、ご家庭でも毎日行って見て下さい。

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～食育だより～
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幼児クラスでかぶについてお話しました。
実物のかぶに興味津々で触れ、「ねっこがある」「まあるいね」とお話する姿が見られました。先月は、かぶを使った料理がたくさん出ましたが、みんな残さず食べていました。

11月に入り秋も深まってきました。食欲の秋、スポーツの秋と園では体を動かす機会も多くなり、子どもたちの活動量や食事量も増えてきます。また、収穫の秋でもあり１年で一番食べ物が豊富に収穫出来る季節となりました。園で収穫したさつま芋や稲刈りしたお米、手作りした味噌を使用した献立を盛り込んでいます。今月のテーマ野菜は蓮根です。煮物以外にもサラダやおやつに取り入れています。テーマ野菜の献立の日では、蓮根のシャキシャキした食感と、もちっとした食感が味わえる献立を取り入れています。冬に備え、バランスよく食べて寒さに負けない体を作れるようにしましょう。

<子どもの成長に合わせた食具を使いましょう>
・0歳(手掴み食べ)
食具を使う前の手掴み食べは今後スプーンや箸の持ち方、
食事の意欲に大いに関わってきます。手掴み食べは食べこぼしも多く時間もかかりますが、
自分で食べようとする気持ちを大切にしてあげましょう。
・1～2歳児クラス
子どもの成長に合わせて持ちやすい物使いやすい物を選択するのも大切です。
園では、子ども達が持ちやすいよう柄の太く食材がすくいやすいよう
食器の縁がしっかりと立ち上がっている食器を使用しています。

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・箸の正しい持ち方について
①１本の箸を鉛筆持ちする
親指、人差し指、中指で箸を1本持ち、中指を曲げ伸ばして、先端を上下に動かします。

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②もう１本の箸を差し入れる
親指の根元から差し入れ、薬指で支え固定します。

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③上の1本を動かす
下の箸を固定し、上の箸を人差し指・中指の操作で動かして物をつまむようにします。子ども達が「使いたい」・「やってみたい」という気持ちを大切にしつつ、ご家庭でも無理なく進めましょう。まずは、スプーンやフォークの三点持ちが安定するようになってから、取り入れることをお勧めします。

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Letter

神田川ほとりに花咲く保育園令和4年度11月号園だより