神田川ほとりに花咲く保育園園だより（令和5年度12月号)

＜神田川ほとりに花咲く保育園　園だより＞

早いもので今年もあと1ヵ月。皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか？
今年は夏の暑さが長く続き、園前には季節外れの朝顔が顔をのぞかせたり今もまだ散歩道にはどんぐりがたくさん転がっていたりと例年のイメージとは少し異なる季節感を感じて過ごしたように思います。子どもたちの遊びや成長の様子に合わせて定期的に保育環境やお支度の流れなどを見直し、変更する中で保護者の皆さまにもご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。
12月は1年の締めくくりですので、1年を振り返る方が多いことと思います。
園の保育は定期的に見直しておりますが、子どもたちはここからさらにそれぞれの興味から自分の力を試し、楽しみ、発揮していくことと思います。そして周りの友だちや保育者と一緒に生活を作っていきます。年度の後半に向けて、このような成長の連続の子どもたちにとって興味の広がりと深まりが得られるような保育を、職員一同考えてまいります。先日ご家庭にご協力いただきました第3者評価のアンケート結果も確認でき次第今後に活かして取り組みたいと思います。
今年を振り返った時にお子さんのこと等、子育てについて聞いてみたいことがありましたら是非園にお話しください。お子さんの様子を共有し園とご家庭とで一緒に関わっていけたらと思います。新年のよいスタートに向けて今年のことを振り返り、新年につなげていきたいですね。
園長　渡邉　理沙

【お知らせ】

＜大きくなった会について＞
10月の園だよりにてお知らせしておりました、「大きくなった会」の詳細につきましては、12月上旬に配布いたします。

＜4・5歳児クラス焼き芋会＞
今年度も日輪寺の敷地内で行う焼き芋会に参加します。
当日は9:30までの登園をお願いいたします。
日時：12月12日(火)10:00～

＜12月の予定＞
4日体育指導（幼児）
7日健康診断（1歳、幼児）
11日スポーツ教室（5歳）
12日焼き芋会（4・5歳）
25日誕生会＆クリスマス会
28日保育納め

＜1月の予定＞
4日保育初め
5日新年お楽しみ会
11日健康診断（1歳、2歳）
15日スポーツ教室（5歳）
26日誕生会
27日大きくなった会（保護者参加行事）
31日体育指導（幼児）

【クラスだより】

＜１歳児　うさぎ組＞
少しずつ寒くなり、冬の訪れを感じる頃となりました。
寒さの中でも元気に走り回る子どもたちの姿や、自分でティッシュペーパーを取って鼻水を拭こうとする姿、ズボンの着脱をしてみようとする姿、靴下や靴を履いてみようとする姿等、身近な事を自分でしてみようとする姿に成長を感じています。また「〇〇先生」や「ここよ」「美味しそう」「貸して」「どうぞ」等の自分の思いを言葉にして伝えたり、人数確認の為に数えていた数字を1～10まで覚え、指を一本ずつ増やしていきながら嬉しそうに数えたりしています。これからも見立て遊びやごっこ遊びを一緒に楽しみ、遊びを通してイメージが膨らむような声掛けをしていき、語彙数を増やせるようにしていきたいと思います。また、子どもたちの自分でやりたい気持ちを尊重し、見守りながら援助していこうと思います。
年内最後の行事となるクリスマス会では各クラス楽器を制作して参加する予定です。うさぎ組では、マラカスを制作します。完成したら遊びの中でも合奏をするなど、クリスマスが近づいてくる季節ならではの雰囲気を楽しんでいこうと思います。

12月のねらい
○保育士等に手伝ってもらいながら、便器に座り排泄をしてみようとする。
○鼻水が出たら保育士等に拭いてもらい、健康で快適な生活を送れるようにする。
●保育者等に見守られながら、自分の気持ちを仕草や言葉で表現する事を楽しむ。
●散歩先や戸外で散歩や探索活動をして自然に触れて遊ぶ事を楽しむ。

＜２歳児　ひよこ組＞
一日の中で、気温の差があり体調を崩す様子もありましたが、遊びから部屋に戻ると「手を洗おうね！」と意欲的に手を洗い清潔を保つ姿が見られます。11月に入ってからランチルームで手を洗い、エプロンを着用しています。おやつの時間には、麺と汁物以外を食べる際には、エプロンを外して食事をし「きょうはつけないの？」「おようふくよごれなかったよ！」という子どもたちの声が聞こえています。衣服が汚れていない事に気が付くと友達同士で「○○ちゃんきれいだよ」「○○くんついてないね！」と衣服を見せ合い綺麗に食べられた事を喜び合う姿もあります。引き続き、食事の様子を見ながらエプロンを外して食べられるようにしていきたいと思います。
食育では、おやつの時間に幼児クラス作の味噌を使って作った味噌だれをスプーンで掬い、自分たちでおにぎりに付けて食べました。自分でたれを付ける事で、味噌を気に入ったようで、たくさん付ける子やスプーンで掬って味見をしている子の姿も見られました。今後も、様々な食材に触れ、知ったり味わったりすることを通して食に対する興味・関心に繋げていきたいと思います。

12月のねらい
○一人一人の体調に留意し、健康に過ごせるようにする。
○生活の習慣が身に付き、身の周りの事を自分でやってみようとする。
●保育士等や友達と一緒に見立て遊びをしたり、簡単なルールのある遊びを行う。
●冬の自然に触れ、興味を持って関わる。

＜３歳児　はな組＞
今年も残すところあと一ヶ月程となりました。これから、クリスマス会やお正月等子どもたちにとって楽しみな事がいっぱいですね。
散歩では、落ち葉やどんぐり等の木の実を拾いました。園に持って帰ってくると、制作や砂場遊びに取り入れて遊んでいます。制作では『うさぎ』や『らいおん』など動物の見本を保育者が用意し、好きな動物を選んでクレヨンで紙に描きました。絵が完成すると、落ち葉を2枚使って『うさぎ』の耳を表現したり、たくさん使って『らいおん』のたてがみを表現したりし、糊で貼って制作を楽しむ姿が見られました。また、園庭では、散歩で拾ったどんぐりを保育者が用意すると、子どもたちは興味を持ってどんぐりを手に取り、砂場で作ったケーキにどんぐりを乗せ、どんぐりケーキを作っています。ケーキが完成すると「ケーキ出来たよ」と嬉しそうに保育者に見せ、秋の遊びを思う存分に楽しんでいました。今後も、散歩を通して自然に触れる中で、子どもたちと一緒に様々な発見をし、遊びや活動の中に取り入れていきたいと思います。
季節の歌では『どんぐりころころ』の歌を歌っています。年上児とペアになって踊る所では、手を繋いで回ったり、肩に触れたりと歌いながら楽しく踊っていました。今月も季節の歌や伝統遊戯を通して色々な歌に触れたり、表現したりする楽しさを味わえるようにしていきたいと思います。

１２月のねらい
○保育士等に見守られながら、手洗いやうがいを進んで行い、健康に過ごせるようにする。
○保育士等や友達に自分の思いを表現し、安心した気持ちで過ごせるようにしていく。
●ルールや決まりを守り、友達と一緒に遊びを楽しむ。
●当番活動を通して、任される喜びや意欲を感じる。

＜４歳児　ほし組＞
散歩先や園庭は、自然物の宝の山で子どもたちは目を輝かせています。園庭に落ちている葉っぱを集め始めると落ち葉を囲って何かを始める子どもたち。様子を見ていると「温かくなってきた」と焚火をしている様子がみられました。そして散歩で拾ったどんぐりを園庭遊びに取り入れると「これでケーキ作ろうよ！」と木の実をふんだんに使ったほし組のレストランが開店されました。「こちらがおすすめです」と様々な所で売り手になりきってレストランごっこを楽しんでいます。
また、保育室内の玩具が変わり、アイスクリームのカップやコーン、メニュー表が置いてある事に気付くと「いらっしゃいませ」「どのアイスがいいですか?」と定員さんになりきっていました。コーンの中にはアイスに見立てた色とりどりの玩具があり、見立て遊びを楽しんでいます。今後はアイス屋さんの帽子を作ったり、お店を広げたりしていき、更に遊びを広げていけたらと思います。
異年齢児との関わりの中では、年下児との関わりも増え、集団遊びを通して年下児とペアになりじゃんけん列車をしたり、音楽に合わせて触れ合いをしたりしています。年下児が困っている様子に気付くと「こうやってやるんだよ」「一緒にやってあげるよ」と優しく接する姿が見られました。今後も年下児に優しく接する姿を見守りながら、思いやりの気持ちを育んでいけたらと思います。

１２月のねらい
〇生活の中で必要な事や季節の変化等に気付き、健康的に過ごせるようにしていく。
○保育士等に思いを共感してもらい、励まされながら、安心して自分の思いを表現出来るようにしていく。
●友達と遊ぶ中で自分の考えや思いを伝えようとしたり、相手を意識したりして遊ぶ。
●季節を感じながら制作を楽しむ。

＜５歳児　つき組＞
段々と風も冷たくなってきて冬の気配を感じるようになりました。
11月に入り、午睡の時間も短くなり、つき組同士で関わる時間が増えてきました。昼食前には「おままごとしようよ」と遊びに誘い、自分達で「お母さんになるね」「料理作るよ」等と役割を決めて遊んでいます。自分の気持ちを言葉で表現するのも上手くなり、思いがぶつかり合う事もありますが、保育士等が仲介に入りながらも互いに気持ちを伝え合う経験を積んでいます。今後も生活をする中で相手の思いに気付きながら友達と関わる経験を増やしていきたいと思います。
地域の保育園との同学年交流会では事前に名前を書いて名札作りを行う中で「どんな子がいるのかな」「楽しみだね」と交流会に期待を持っていました。当日は、緊張している姿も見られていましたが、集団遊びを通して競い合う中で互いに負けないぞという気持ちを持ちながらも楽しんで関わる姿が見られていました。
交流会を経て「次はあっちの保育園にも遊びに行きたいな」と遊びに行く事を楽しみにしています。今後も近隣園と交流する機会を活動の中に取り入れていき、親しみを持ちながら関わりを深められるようにしていきたいと思います。

12月のねらい
○保育士等と一緒に季節の変化を感じ、気温や気候によって衣服の調整を自身で行い、健康的な生活を送れるようにしていく。
○保育士等に見守られながら生活の中で自分の思いを表現し、自信を持てるようにしていく。
●身体が温まる心地良さを感じながら身体を動かそうとする。
●生活をする中で年長児としての意識を持とうとする。

【保健のページ】
今年も残りわずかとなりました。年末年始は生活習慣が乱れがちとなりますが、睡眠・食事の時間を意識し、病気や事故のない楽しい冬休みをお過ごしください。
子どもは皮膚のバリア機能が未熟な上、冬の乾燥シーズンは肌が乾燥し、かゆみやひび割れなどの肌トラブルを起こしやすくなります。お風呂上りに全身に保湿クリーム、唇にはリップクリームを塗ってケアすることをおすすめします。

＜感染性胃腸炎が流行る季節です＞
ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが原因で、吐き気や嘔吐、
下痢、腹痛などの症状が見られ、発熱する場合もあります。
下痢や嘔吐がある場合は早めに病院で診てもらい、脱水症状にならないよう、
こまめな水分補給を心がけましょう。また、吐物や便にはウイルスが含まれて
いるので適切な処理をし、片付け後は手洗い・うがいをきちんと行ってください。
園で嘔吐や下痢によって汚れてしまった寝具や衣類は、嘔吐物等は取り除きますが、感染拡大予防のため洗わずに返却させていただきます。ご理解ご協力お願い致します。

＜冬至にゆず湯＞
「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われています。
ゆずには風邪予防や保湿の効果があるビタミンCや血行改善を促す
ヘスペリジンなどが含まれ、体に良いことは近年の研究で科学的にも証明
されています。
乳幼児期の皮脂量は、生後4か月～5・6歳までが、生涯で最も少ない時期と言われています。
乳幼児期は乾燥肌に悩む子どもが多くなり、カサカサして痒くなり、白い粉がふいたり、皮膚がひび割
れることもあります。また、乾燥が多い部分にシワが多くなることもあります。

≪肌トラブルの原因となる乾燥をケアしましょう≫
乾燥は、肌のバリア機能を低下させて、ハウスダストやダニ、花粉など
の外的刺激を感じやすくさせます。また、かゆみも感じやすくなるため、
無意識にかいてしまう子どもも多く、炎症を起こすこともあります。
①保湿　②長風呂はしない　③部屋の加湿　④衣類や寝具の素材をコットンにする

【食育だより】
寒さも一層深まっている今月は、南瓜や蓮根などの体を温める根菜を積極的に取り入れています。長ねぎ、玉ねぎ、生姜などを使うとより効果的です。体が温まって血液循環がよくなると、免疫機能が高まり風邪の予防になります。おやつにも出来るだけ温かいメニューを取り入れ、適温での提供を心掛けています。
クリスマスやお正月等、家族で過ごす時間が多くなる時期です。家族で食卓を囲むことは子どもの安心に繋がり、より食事が美味しく感じられますので、行事食に親しむ等、ぜひ楽しい時間をお過ごしください。

＜家庭でできる食育＞
～南瓜の種取り～
日本で主流の『西洋南瓜』は、ほくほくしていて甘みの強さが特徴です。抗酸化ビタミンACEのそろった、野菜の中でもトップクラスの栄養価がありますので、ぜひ皮ごと食べることをお勧めします。　園では『南瓜』を取り入れた食育として、南瓜の種取りを行っています。手で触るのが嫌なお友だちも、大き目のスプーンを使えば種とわたを一緒にかき出すことができます。　　南瓜はくし形に切り渡してあげると良いでしょう。
手先の発達が見られる年齢向けとして、2歳半ば頃からをお勧めします。とても達成感のある食育活動になると思いますので、ぜひご家庭でも行ってみてはいかがでしょうか。

Letter

神田川ほとりに花咲く保育園 令和5年度12 月 園だより

神田川ほとりに花咲く保育園　令和5年度12 月　園だより