社会福祉法人 東京児童協会

Column

    「まずは楽しむこと!」パラ卓球コーチ・加藤美優さんインタビュー|新宿三つの木保育園もりさんかくしかく

    「まずは楽しむこと!」パラ卓球コーチ・加藤美優さんインタビュー|新宿三つの木保育園もりさんかくしかく

    都内に24の保育園を運営している社会福祉法人 東京児童協会では、「本物の体験」を大切に、プロの指導者によるスポーツプロジェクトを各園で実施しています。

    一流のアスリートや元オリンピアン、世界大会出場選手に、実際に園にお越しいただき、子どもたちにスポーツの楽しみ方やルールなどを教えていただけるとても貴重な時間を設けています。

    現在、各園で開催中の「卓球」を体験するスポーツプロジェクトの講師として、日本代表選手として世界卓球2019ブダペスト女子シングルスベスト8の実績を持つ加藤美優さんが参加してくださっています。

    今回は、加藤さんに、現在の活動や保育園での卓球指導の様子についてお話を伺いました。

    幅広い世代に卓球を教えながら、普及活動にも参加

    ――現在、どのような活動を中心的に行ってらっしゃいますか。

    現在は、パラ卓球ナショナルチームのコーチとして活動しています。10代から80代まで幅広い年齢層の方に卓球を教えています。それ以外にも、日本卓球協会が行う普及活動のお手伝いをしていて、東京児童協会でのスポーツプロジェクトもそのひとつです。

    ――東京児童協会で、子どもたちに卓球を教えてみていかがでしたか。

    すでにいくつかの園をまわっていますが、とにかく礼儀正しい子が多いです。私の話をよく聞いてくれて、誰に言われなくても「ありがとうございました」と伝えてくれるんです。私の子ども時代に比べると、すごくしっかりしていてびっくりしました。

    ――運動能力的にはどうですか。

    最初は打ち返せなくても、一緒にラケットを持って練習するとすぐにできるようになります。子どもの飲み込みはとても早いです。「次は自分で打ってみたい」と言う子も多くて、積極性も感じました。子どもは一瞬で伸びますね。

    ――指導する立場になって、子どもたちに伝えたいことは?

    卓球は長く楽しめるスポーツです。だからこそ、いちばん大切なのは「楽しむ気持ち」。まずは楽しく続けてほしいと思います。

    卓球だけに夢中だった子ども時代

    ――加藤さんは、何歳から卓球を始めたのですか?

    6歳です。温泉卓球が楽しくて、本気で始めました。いろいろな習い事をしていましたが、卓球がいちばん楽しかったので、近くにあるスクールに通いはじめました。

    ――当時から目標はありましたか。

    小学校1~2年生以下の「全日本選手権」があることを知ってから、「全日本に出たい」「世界で勝ちたい」という気持ちになりました。そこから真剣に練習をはじめました。

    ――6歳でその目標を持つのはすごいですね。ご両親は卓球経験者ですか?

    父がやっていました。私が、「卓球をやりたい」と言った時は、家族で本気で応援してくれました。小さい頃は、周りのサポートがいちばん大事だと思います。

    ――卓球の他に夢中になったものはありましたか?

    ……シール集めくらいですね(笑)。それ以外はずっと卓球でした。他に夢を持ったことは一度もありません。6歳で見つけた夢をずっと追いかけてきました。

    ――今の夢はなんですか?

    夢と言っていいのかわからないですが、今は、「毎日楽しく、健康に生きること」が目標です。健康がいちばん大切ですね。

    卓球は「集中力」「自信」「つながり」を育てるスポーツ

    ――卓球を続けてきて、よかったと思う瞬間は?

    選手時代は苦しい時間もありましたが、続けてきたおかげで良い出会いがたくさんありました。積み重ねてきた経験が自信にもなっていて、心の器が大きくなったように感じています。頑張ってきてよかったなと思いますね。

    ――選手から離れた今、卓球への思いは変わりましたか。

    少し距離を置いたことで、「卓球が好きだったんだ」と改めて気づけました。教える立場になって、卓球のことを真剣に考える時間も増えたのですが、やっぱり楽しいですね。今日もすごく楽しかったです。

    ――小さい子が卓球をはじめることについてはどう思いますか?

    まずは楽しく、そして子ども自身が「やりたい」と思える環境作りが大事だと思います。卓球は、体格やパワーがそれほど関係ありません。瞬発力や感覚のほうが大切です。また、身体能力や持久力もそんなに必要がないので、年齢に関係なく上達することができます。集中力や忍耐力も育つので、学業にも良い影響があるかもしれません。

    ――今回のスポーツプロジェクトをきっかけに、将来、卓球選手を目指す子もいるかもしれないですね。
    そうなるとうれしいです。子どもたちに教えていて感じるのは、みんなすごく楽しんでくれているということ。イヤだという子はあまりいなくて、「もっとやりたい!」と言ってくれる子が多いんです。教える立場としては、個性を引き出すような指導や声がけをしていこうと思います。 ‎

    ――今後も教える活動は続けたいですか。

    はい。自分が役に立てる場所があれば、どんどん活動していきたいと思っています。

    ――最後に、子どもたちへメッセージをお願いします。

    卓球は長く楽しめるスポーツです。うまくできない時があっても大丈夫。まずは「楽しい!」という気持ちを大切に、続けてみてくださいね。

     

     

    ■加藤美優さんインタビュー動画はこちら!https://youtu.be/u_uv_ngownA

    一覧へ戻る